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結核は脳に感染することもあり、結核腫(しゅ)という病巣ができることがあります。結核腫は、頭痛、けいれん発作、筋肉脱力感などの症状を起こします。結核性心膜炎は、心膜を侵す結核です。この感染が起こると心膜が厚くなり、心臓と心膜の間に水がたまります。こうなると、心臓のポンプ機能が損なわれ、頸静脈がふくれ、呼吸が苦しくなります。
結核予防のためのBCG接種を受けていない人の場合には、結核への初めての感染に引き続いて肺門リンパ節がはれたり、4~5カ月で結核性髄膜炎になるなど、比較的早期に発症することが少なくありません。
BCG接種を受けている人の場合には、結核性髄膜炎など重い疾患は約80パーセント、肺結核は約50パーセント防止できますので、発症率はずっと低くなります。たとえ発症しても、感染後6カ月くらいたってからのことが多く、病状自体も軽くすみます。
ただし、BCGの効果は絶対的なものではないので、発症を完全に防ぐわけではないこと、一度感染を受けると、3~5年の間は大丈夫でも、もっと後になって発病することがあることを知っておいてください。
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