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しかし、睡眠中の成長ホルモン分泌現象は、成長とともに変化を見せる。研究によると、こうした生理現象が認められるようになるのは、生後三カ月ほどからで、成人のように眠り始めた直後のノンレム睡眠で、成長ホルモンが最高値を記録するのは四〜五歳からのことである。
それが思春期に入ると、睡眠中だけでなく、覚醒時にも成長ホルモンが分泌されるのである。成年期になって、再び睡眠中だけの生理現象に戻り、五十歳を超える時期に入って、眠っている時にも成長ホルモンは分泌されなくなってしまう。
発育過程の子供にとっては、睡眠はまさに成長の糧である。
また、私にいわせれば、人間にとって眠りが長寿の根本でもある。五十歳をすぎて成長ホルモンの分泌はなくなっても、正しい眠りの中では、疲れが翌日のエネルギーと変わるものである。さらに、宇宙大自然の力によって肉体が浄化され、肉体機能が自然作用的に調整されるから、よく眠る老人も長生きすることになるのである。
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