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専門的な治療としては、薬物療法と精神療法が有効です。不安、過敏症状、睡眠障害には抗不安薬、抑うつ症状には抗うつ薬が用いられ、最近ではSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が第1選択薬として用いられています。
精神療法としては、支持的なカウンセリングが中心ですが、恐怖体験の言語化と不安反応のコントロールを目指した認知行動療法、最近の新しい治療法であるEMDR(眼球運動による脱感作と再処理)があります。EMDRは、問題の記憶場面を思い浮かべながらリズミカルに目を動かすという方法で、外傷的記憶を処理するという効果があります。
また、発症者は外傷的記憶を思い出したくないために、あまり口に出さず、ただ我慢しているケースが多く、周囲からなかなか理解を得られないことがありますので、相談ができて心理的に支えてもらえる態勢を作るソーシャル・サポートの意義が重要です。特に、自我が未発達な幼小児には、早期から対応する必要があります。
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