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どちらかといえば、やりたくない気持ちがじゃま立てをして、集中力が出ず、嫌気が差すのみ。気が散ってばかりいて、少しも身が入らないというのは、こうした心理状態といえる。当然のことながら、自分本来の能力を発揮することは無理だろう。
ここで何らかの理由で勢い、弾みが加わって、やらなければならない気持ちが高まり、やりたくない気持ちとの割合が六対四、七対三といった具合に変化したならば、人間は身を入れて行動し始めることができる。
「よし、やろう」というやる気や、元気が湧いてくるのである。こうした積極性に満ちた心理状態で事に取り組めば、会社の仕事の能率も上がるし、学校の授業もよく理解できてくる。
やらなければならない気持ちと、やりたくない気持ちの葛藤(かっとう)は、仕事の締め切りが迫った時や、会議での発表を前にした時、期末試験が近付いた時など、誰でも経験ずみだろう。
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