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治療法の将来
発症した時の治療に限って抗ヘルペス薬が使われるのが、日本の現状です。一方、欧米では、性器ヘルペスに対して「抑制療法」と呼ばれる治療も、認められています。
抑制療法というのは、頻繁にヘルペスの再発を繰り返す場合に、症状が出ていない時にも抗ヘルペス薬を使用し続けることで、再発を抑えようとする方法。繰り返す再発は、身体的苦痛に加え、人に移すことへの不安など精神的にもさまざまな苦痛を伴います。日本でも抑制療法が許可されれば、このような苦痛や悩みを軽減することもできる、と見なされているところです。
とにかく、ヘルペスは、誰もが持っているウイルスが原因で起こる、ごく一般的な病気なのです。ただし、感染後すぐに発症する人がいる一方で、一生涯にわたって発症しない人もいます。
日頃から心身を健康に保ち、発症した時には早めの治療を開始することで、上手に付き合っていける病気なのです。それに症状が現れたということは、「あなたの体は疲れているよ」という、ヘルペスウイルスからのサインと捉えることもできるのではないでしょうか。
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