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●結核性、細菌性、がん性

 感染症の中では結核や細菌感染によるものが多く、悪性腫瘍の中では肺がんによるものが多く、それぞれ、結核性肋膜炎、細菌性肋膜炎、がん性肋膜炎と呼ばれています。

 結核性肋膜炎は、結核菌の感染によって起こるもので、一般には肺内に結核病巣があり、それが肋膜に波及して発症します。

 細菌性肋膜炎は、肺に起こった細菌感染に伴って胸水が貯留する状態です。肋膜への細菌感染を伴う場合と伴わない場合があり、肋膜への細菌感染を伴う場合を膿胸(のうきよう)といい、貯留した胸水が化膿(かのう)菌を含み、膿性となった状態です。

 がん性肋膜炎は、悪性腫瘍が直接、肋膜に浸潤したり、肋膜への転移が起こると胸水が貯留します。原因としては肺がんがもっとも多く、乳がん、胃がん、卵巣がんなど、いろいろな部位のがんでも起こります。まれには、肋膜から発生する悪性中皮腫(ちゅうひしゅ)が、原因となることもあります。

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【肋膜炎】

[1] 胸腔にたまる胸水

[2] 原因は多岐に渡る

[3] 結核、細菌、がん

[4] 検査と治療

 

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