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●淋病などの症状と治療法
淋病の病原体は淋菌で、男性では尿道炎、女性では子宮頚管(けいかん)炎を引き起こします。女性はほとんどの場合、無症状のことが多いのですが、一般に男性よりも治りにくい傾向にあります。治療には、各種の抗生物質が用いられ、7〜10日間内服すれば完治します。
軟性下疳の病原体は軟性下疳菌で、痛みが強いのを特徴としますが、今日の日本ではほとんどみられない疾患となりました。2〜7日の潜伏期間の後、性器の皮膚に米粒大のはれたおできができ、中に膿(うみ)がたまって破れると、痛みのある潰瘍(かいよう)になります。単発または多発で、容易に出血します。少し遅れて、太ももの付け根の鼠径リンパ節がはれ上がります。治療では、 抗生物質が有効です。
第四性病ともいわれる鼠径リンパ肉芽腫の病原体はクラミジアの一種で、鼠径リンパ節のはれを特徴としますが、今日の日本ではほとんどみられない疾患となりました。感染して3日〜2週間ほどの潜伏期の後、感染部位に小さなおできができ、しばらくして鼠径リンパ節がはれます。発熱し、膿を持ったおできが膣(ちつ)や外陰部におよび、象皮のようになります。治療では、 抗生物質が有効です。
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