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∥鼻は自我と財力を表す∥


●鼻は自我を表し、財力を暗示する
 顔の中心は、鼻である。感覚器官としての鼻には、嗅覚(きゅうかく)機能のほかにも、鼻甲介の血管の収縮によって、肺に入る空気を暖める暖房の機能がある。また、鼻孔内の繊毛と粘膜によって、外から侵入するホコリを防ぐ役目を果たしている。

 そればかりか、実は、この鼻が体を統制している。心をも調整しているのである。坐禅の時、「鼻の頭を見よ」、「鼻の頭に精神を集中させよ」などというのは、本当の教え方ではない。しかし、鼻に意識が集まれば、精神統一と同じような状態になることができるという、一つの方便的教えなのである。

 つまり、人間にとっては、鼻は第二のヘソのような存在で、臍下丹田(せいかたんでん)に「気」を沈めれば、自然に落ち着けるように、鼻をすっきりと通しておけば、神経が常に安定しているから、精神統一をする時も楽なのである。

 さらに、鼻は宇宙からの「気」を受信し、発信するアンテナでもあり、それは外部環境に対しての広がりを意味するだけではなく、肉体内部のあらゆる器官にも四通八達しているものである。盾の両面のように、外部環境と肉体内部に作用する五官作用の働きの霊妙さのシンボルといえよう。

 鼻といえば呼吸だけが役目、と思っている人がほとんどに違いないから、意外な機能にびっくりするだろう。

 人相的には、鼻は金、財力、精力を表す。理想の鼻は、顔面の三分の一の長さ。鼻の付け根は両目の高さから盛り上がり、徐々に高くなって、鼻先に至る。その途中には段差や節などなく、鼻先はビー玉が入っているような丸さがあるのをよしとする。

 伝統的観相学では、鼻を三段階に分け、そのうちの鼻の付け根の部分の山根が知性を表すとし、山根が低ければ知性が低い、山根が高ければ知性高く頭領運などとしているものもある。

 もちろん、世の中には、山根など低くても大成功をした人、頭領になった人、高い知性を持った人など、たくさん存在するのはいうまでもない。鼻高きは高貴などと、決めつける必要もあるまい。

 鼻について確実にいえることは、その人の鼻がその人の自我の存在形態を示すものだということだ。顔という自分の世界の中で、顔の中心に位置する鼻が、さらにもう一つの自分自身の存在の形を表している。

 つまりは、大きな鼻の人は、それだけ自分に占める自我が大きいわけで、我の強い行動をとりやすい。小さな鼻の人は、その反対になりやすい。加えて、自我のあり方という面からいえば、形がはっきりした鼻の人は行動様式もはっきりしているし、鋭くとがった鼻の人は何事においてもシャープな行動をとることが多く、弱々しくふわついた鼻の人はいつも頼りない態度に終始するといった傾向は、かなり鮮明に出てくるのである。

 とりわけ、大きな鼻の持ち主は自我性が強くて、支配欲が旺盛(おうせい)であることは、昔から経験的に認識されてきた常識といってよいだろう。西洋でも古くから、「偉大な征服者はみな偉大な鼻の所有者である」、「鼻は制圧の器官である」などといわれてきた通りである。

 反対に、小さな鼻の持ち主は、周囲に自分を適合させようとする気持ちが強く、自らの限界に敏感なので、暴走することが少ない。

●鼻の下が長いのは長寿を示す吉相
 鼻の長短でいうと、鼻の長い人間は、論理を構築し、追求することを好む。物事にこだわりやすいということだ。

 人種的に見ると、欧米人は東洋人より鼻が長い。それだけ理論好きの人間が多く、ことにドイツ人の理論偏重的性格は有名である。日本では、多少のもめ事は人情的にまあまあで解決してしまうのが普通だが、欧米ではちょっとしたことでもすぐ訴訟になってしまうのも、鼻の長さに関連があるといえよう。

 短い鼻の持ち主のほうは、物事に計画性が乏しく、結論を急ぐ傾向が強い。従って、直観に頼るか、判断を急ぐか、衝動的に行動するかといったことになりやすい。性急な人は、短鼻であるのが普通である。しかし、短い鼻の人は、おおむね機転がきき、明朗で開放的な性格であることが多い。ただし、根気が続かず、移り気な場合も多い。

 次に、鼻の座りについて観察すると、鼻の座りのよい人というのは、実務性が高いといってよいだろう。実務性は、現実認識力と比例する。

 私のいう座りのよい鼻とは、地から生えた樹木のように安定感があったり、小鼻がしっかりと張っていたり、要するに顔面との違和感がなく、しっくり座っている鼻である。

 座りの悪い鼻とは、鼻が顔面から孤立した感じでそびえていたり、つまんだように浮き上がっていたり、ふわっと弱々しい感じであったりと、自分の顔との釣り合いがしっくりせず、座り具合に安定感のない鼻である。

 人間の顔全体を一つの小宇宙、小天地と考えれば、鼻は自分自身である。小宇宙に、どんな具合に根を張っているかを、座り加減が象徴しているのだ。座りのよい鼻の人は実務性が高いというのは、自然の示す驚くべき比喩(ひゆ)の一つであろう。足がしっかり地に着かないへっぴり腰では、鍬(くわ)を地面に打ち込む前に自分の足を傷つけてしまうに違いない。

 実際の話、地に着いた実務性や認識力を欠いては、事業の成功や金もうけもむずかしい。観相学の中に、「金甲、すなわち小鼻の張った人は金がたまる」というのがあるが、小鼻が張っているなら、座りのよい鼻といってよく、実務性が高いはず。その意味では、この観相法もゆえないことではない。

 が、座りのよい鼻の人は必ず金がたまるということではなく、実務性が高く、現実認識力がある人は金もうけをする可能性が高い、というのが正解である。

 一方、座りの悪い鼻の人は、少し調子がいいとすぐ上っ調子になりやすいし、独り合点に早合点、自分勝手な希望的観測、周囲のことも考えず、根回しもすまないうちに独走してしまう。このタイプの人物は、自分の欠点を十分認識して、慎重に行動する習慣をつけねばならない。

 鼻のついでに、鼻の下の人中(にんちゅう、じんちゅう)と、その付近の相について説明しておく。  人中は、鼻の下から上唇にかけて伸びた溝のことで、これが長い、すなわち鼻の下が長いのは長寿の相とされ、長生きする上に財力にも恵まれる吉相である。

 また、人中の両わきのあたりを食禄(しょくろく)と呼んでおり、家屋でいえば台所に当たるこの部分が広く、豊かな人は、生計にゆとりがあり、財をなすとされる。

 結局、鼻の下に関しては、長ければ長いほどよい相なのである。


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