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∥耳は受け身の姿勢を表す∥


●耳には顔の遺伝体質がよく出る
 人間は耳がよいと得をするものであるが、この耳は人間の受け身の姿勢を表すところである。あるいは、防衛機能の能力を表しているところといってもよい。

 顔における他の目鼻立ちは、生物学的に見たなら、それぞれに攻撃的な意味での表情を何かしら持っているもので、目はにらみ、鼻は膨らみ、口は歯をむき、顎は口に応じて張り、眉は釣り上がるという具合だ。

 ところが、耳だけは攻撃的意思や情感と全く連動しない器官である。人間の耳はあくまでも、受け身の姿として存在するのみである。それは、知識を得るための源泉であり、情報収集の源であるだけに、顔の中で最も冷静な場所であろうとしているともいえるかもしれない。

 実は、この耳は内界のものを取り入れて、無意識に送り、体の調節機能もはかっている。しかも、人間が豊かな表情を表す時には、耳が無意識的に働き、表情を作っているのである。

 面白いのは、耳というものが、一番よく顔の遺伝体質を表すとされることである。中国観相法では、鼻も口も年齢によって変わるが、基本的な形は耳が最も一定不変と教えている。

 法医学的な親子鑑定の時も、今でこそ、血液型の種類が赤血球型、白血球型、DNA型などと詳しく調べられるようになり、顔の検査は簡単にされているが、三十年ほど前には、細かく比較したもの。中でも、一番特徴が出ているのが耳であり、この耳が立っているか、寝ているかから始まって、耳たぶの形、耳の一番下の端の切れ込みの形、加えて、結節という耳の上の膨らみがあるかないか、内側のほうが出っ張っていないかなどの特徴を親と見比べて、鑑定していったのであった。

 さて、観相術でいう理想的な耳とは、顔の色より白く、艶やかで、耳たぶが一定の厚みでできていて、硬く、耳の穴は人差し指がスポッと入るくらい大きく、側頭壁にへばり付いていて、できれば耳の上部が眉の位置より一センチほど出ているものである。

 すなわち、色が白く、艶があると人品卑しからず、健康状態もよい。厚みは名声、金力、硬さは精力、耳の穴は度量を示す。耳が側頭部に付いていると、徳の心があって、人が付いてくるといわれる。

 この観相上でいう耳の理想的特徴の中では、一般に、福耳、つまり耳の下部が肉付きがよく、たっぷり膨らんでいる耳は金持ちの相というのが、一番信じられているようだ。もちろん、福耳で金持ちの人もいるし、福耳で貧乏の人もいるのは当然のことである。

 そこで、耳の形や張りの観相で、その人の資質や性格を判断する基本を述べておく。

 まず、耳の大小は、最も原初的な意味で、外部からの音を聞き取る能力の大小を表している。結果として、理解度の大小を表すものであり、また、外部の音への理解度が高ければ、警戒能力もそれに比例して高くなるのはもちろんだ。

 一般に、人間というものは自分の優れた能力に愛着するもので、耳の大きな人は、理解する行為そのものを好み、他人の話にもよく耳を傾けるものである。

 逆に、耳の小さい人は、周囲の言をじっくり聞くというより、どうしても独走的になりやすい。その気質は注意深さが不足するということにつながり、無鉄砲で、そそっかしい軽率な人が多い。

●耳の張りで察知する運勢の動向
 肉が厚く、頑丈そうな耳と、肉が薄く、弱々しい耳の二種類があるのは、通常、誰もが薄々感知していることだろう。

 前者の耳の厚いタイプの人は、体力、気力ともに優れ、外部からの刺激や働き掛けに対しても、簡単には反応せず、じっくり腰を落ち着けて動こうとする傾向が認められる。

 これに反して、後者の耳の薄いタイプの人は、外部からの作用に対して、敏速に、腰軽く動こうとする傾向を見せる。

 耳について、古来、中国人が「耳重きは人を動かし、耳軽きは人に動かさる」という観察法を唱えていたのは興味があるところで、耳重きは耳厚き、耳軽きは耳薄き、に対応するのはいうまでもない。

 耳の厚薄の次は、耳の張りで見る観相である。耳の張りとは、大きさや厚薄、形には関係なく、耳に勢いがこもっていることだ。

 張りのある耳とは、力強い感じ、はつらつとした感じ、艶があって血色がよいこと、どっしりとした安定感、ふくよかでみずみずしいことなどの一つ、もしくは複数の状態を備えているもののことを指す。

 反対に、張りのない耳とは、力弱い感じ、しょぼくれて見えること、くすんで縮こまった感じ、汚く不潔感があるなどの、どれかに当てはまるものである。

 こうした耳の張りは、人間の活気性を表す。活気性とは、外部からの影響に積極的に対応できる精神であり、気持ちであるといえる。耳の張りのない人は、活気性に乏しく、外部への対応が消極的に、逃げ腰になっているものだ。

 なぜかというと、耳というものが、人間の身体的条件の好不調を強く反映する器官だからである。他の目鼻立ちと違って、耳の形状は体形をかなり忠実に表している上に、体の生理機能の代弁者でもあるわけだ。

 身体状況の好調、不調を耳が反映しているということは、まだ解剖学的に確認されたわけではないが、中国では何百年も前から、経験的に認められてきた事実。人体のすべての病気を、その人の耳のツボ、すなわち経絡を刺激することによって治癒力を高め、治してしまおうとする中国の針治療法は、今や世界的にも有名である。人体のツボはすべてそっくり、ミニチュアサイズで耳に再現されているとし、耳のツボを刺激すれば、それに相当する本体の病気も治るという考えに立っているのである。

 耳のツボ刺激で病気が治る人がいることも事実なら、耳の張りのよい人は、外部からの作用に対して活気性のある反応を示すということも、動かしがたい経験的事実である。

 そして、人間の耳は、身体状況の反映ということからして、常に変化しやすいものであることも経験的に認められる。だから、例えば仕事が順調にいっていた人の耳が、急に張りを悪くしたような時は、心身の状況についても、仕事の面についても、十分に点検する必要がある。

 反対に、耳の張りが以前よりも生き生きして、顔色よりずっとさえた感じになった時は、それこそ調子や運勢が乗ってきたことを示している。気乗りがしてきているということだ。


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