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∥四百四病の事典∥


涙道狭窄、閉鎖



 涙道狭窄(きょうさく)とは、目の涙の通り道に当たる涙道に狭いところがある状態、涙道閉鎖とは、詰まっているところがある状態をいいます。

 涙は上まぶたの裏にある涙腺(るいせん)から分泌され、常に結膜や黒目の表面を潤し、上下のまぶたの目頭の縁にある涙点から、涙小管を通って涙嚢(るいのう)に流れ、さらに鼻涙管を通り鼻腔(びくう)に抜けます。

 この涙道のどこかに狭窄や、閉鎖があると、涙がうまく流れません。逆流して、まぶたから外へあふれ出るため、いつも涙で目が潤んでいたり、涙がこぼれたりといった状態になります。

 先天性のものと後天性のものとがあり、女性に多い病気です。後天性の涙道狭窄、涙道閉鎖では、トラコーマや外傷、炎症などが原因になります。副鼻腔手術、腫瘍(しゅよう)が原因になることも。

 医師による診断では、涙点から水、色素などの液体を注入して、鼻腔への流出の具合をみて行います。

 

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