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∥四百四病の事典∥


生活習慣病

 近年、「現代の日本人の生活様式は、欧米化した」と、よくいわれてきました。確かに、生活が豊かになるにつれて、牛や豚、鶏といった食肉の消費量が多くなるとともに、お菓子も小麦と牛乳たっぷり、卵の黄身たっぷり、砂糖たっぷりの西洋菓子の消費が多くなるなど、摂取カロリーが増えました。

 特に脂肪の一種であるコレステロールは、たばこのニコチンとあいまって、心筋梗塞などの冠動脈の疾患を引き起こす原因になります。

 私たち日本人の生活習慣とは、昔と比べて成人が歩かない、美食に走る、飲食が多い、あるいは三食昼寝付きテレビのみの生活をしている人が多く、子供は習い事に忙しく鍵っ子で外で遊ばないなどが、典型的ではないでしょうか。

 結果、まず第一に問題になるのが、肥満です。平均体重の30パーセントを超えると「病的肥満」とされて、糖尿病、脂肪肝などの問題を引き起こします。

 また、塩分やコレステロールを取りすぎると高血圧や動脈硬化症、カロリーの取りすぎで高脂血症、卵の黄身・魚の卵・牛乳・レバー・イカ・エビの取りすぎで高コレステロール血症、プリン体を多く含む食事で痛風(高尿酸血症)になり、その後、心臓病、脳梗塞などを合併します。また、アルコールの飲みすぎで肝硬変と、すべて因果関係があるのです。

 以上が、日本人の代表的な生活習慣病です。その原因は、私たち自身にあるのです。    

 問題を解決する方法は、皆さんもご存知のとおり、カロリーを取りすぎないことと、食物の偏りを少なくすることです。それに加えて、摂取したものを消費する、すなわち体を動かすということが大切です。どなたもスポーツや家事、庭仕事などで大いに体を動かし、健康的な生活をエンジョイしましょう。

  

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