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∥四百四病の事典∥
外陰がんとは、女性性器の外陰部にできる皮膚がんの一種。あまり多いものではなく、頻度は女性性器がんの3~4パーセントです。
外陰とは性器の外側の部分である大陰唇、小陰唇、陰核、外尿道口、腟前庭(ちつぜんてい)、会陰(えいん)の総称で、外陰がんのほとんどは大陰唇に発生します。
日本での年間発生数は10万人当たり0.5人以下で、高齢者に多く、50歳代から増え始め、60歳代、70歳代が最も多くなります。近年は、平均寿命の延びとともにやや増えています。
原因はいまだ不明な点が多いのですが、妊娠や出産経験のない人に多く、若いころに梅毒や尖圭(せんけい)コンジロームなど性病にかかった人がなりやすく、外陰白板症からがんに進むことがあります。また、肥満、高血圧、糖尿病のある人に多いようです。
症状としては、外陰部、特に大陰唇や陰核、小陰唇などに硬いしこり、すなわち腫瘤(しゅりゅう)ができ、頑固なかゆみが出てきます。腫瘤の周囲に、白斑(はくはん)を伴うこともあります。
次第に腫瘤が大きくなると、表面にびらんや潰瘍(かいよう)ができ、引っかいて出血することがあります。痛みや、排尿時の灼熱(しゃくねつ)感なども出てきます。 さらに、太ももの付け根の鼠径(そけい)リンパ節がはれてきます。
外陰部の腫瘤や、頑固に続くかゆみなどがある場合には、積極的に婦人科を受診します。
医師による診断では、まず外陰部を視診します。次いで、外陰部の皮膚は乾燥していて細胞診には向かないため、初期のものでは、疑わしい部位の組織の一部を採取して調べる生検を行います。潰瘍を形成するようになったものでは、細胞診でも診断できます。
治療は主に手術療法で、腫瘤を広範囲に切除し、周囲のリンパ節や鼠径部のリンパ節も切除します。がんが外陰部を超えたり、他の臓器に広がっている場合は、子宮、腟と一緒に直腸、膀胱(ぼうこう)も切除することもあります。これらの手術の後、太ももなどの皮膚を移植する外陰形成術も行われます。
進行がんでは、手術療法に放射線療法と抗がん剤による化学療法を併用して、治療に当たる場合もあります。
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