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∥四百四病の事典∥
肛門瘙痒(こうもんそうよう)症 とは、肛門周辺を中心に強いかゆみが出てくる疾患の総称。原因がわからない特発性肛門掻痒症と、何らかの原因が存在する続発性肛門掻痒症とがあります。
続発性肛門掻痒症の原因には、まず排便によって分泌された粘液が挙げられ、粘液によって肛門周辺の皮膚に炎症が起こり、強いかゆみが起きます。痔核(じかく)、痔瘻(じろう)、裂肛、肛門ポリープ、直腸脱などの疾患、下痢や便秘などによっても、肛門周辺の皮膚に炎症が起こり、かゆみが起こります。
そのほか、最近では少なくなった蟯虫(ぎょうちゅう)などの寄生虫の影響、女性では膣(ちつ)炎の影響、薬品によるかぶれの影響、糖尿病や肝硬変、まれに肛門に発生した皮膚がんで、かゆみが起こることもあります。 精神的な問題が原因となることもあります。
かゆみが強い場合は、かくことでさらに炎症が強くなり、雑菌や真菌(かび)、カンジダ菌、糸状菌などの細菌などの感染により症状が悪化します。
最近では、排便後にトイレットペーパーで強くふきすぎたり、温水トイレの使用で肛門の奥まで洗いすぎたり、入浴時に石けんで肛門を洗いすぎたりすることで発生するケースも増えています。洗いすぎるなどの行為で、皮膚は乾燥し、かゆみはさらにひどくなります。
初期のころは入浴後から就寝後、体が温まるとかゆみが増強するケースが多いのですが、 ひどくなると寝ている間に無意識にかくようになったり、 夜だけではなく一日中かゆみを感じるようになります。急性期では、肛門周囲のただれ、発赤やはれが強く、べとべとして出血することもあります。慢性期では、皮膚が厚く硬くなり、色素沈着で黒ずんできます。
1カ月以上たっても肛門周辺の炎症、かゆみが治まらなかったり、 症状が悪化するようでしたら一度、肛門科の専門医か皮膚科の専門医を受診します。
医師はまず肛門を診察し、痔核、痔瘻、裂肛、肛門ポリープ、直腸脱、過敏性腸症候群など、大腸肛門病の有無を検査します。真菌類の検索は治療法の選択の上で重要なため、肛門部から分泌物を取って培養します。女性の場合、腟から肛門にかけて垂れたようにただれている時は腟炎が考えられます。幼児、学童では蟯虫症を疑い、セロファンテープ法で検査します。
治療においては、局所の病変と原因となる疾患を同時に治療します。局所の病変に対しては、肛門周辺を清潔に保ち、ステロイド軟こう、抗真菌薬軟こう、抗生剤入り軟こう、抗ヒスタミン軟こう、亜鉛華軟こうなどの塗布と内服薬を用います。
原因となる痔核、痔瘻、裂肛、肛門ポリープ、直腸脱、過敏性腸症候群などに対しては、薬物療法や手術療法で治療します。
日常生活では、香辛料やコーヒー、アルコールなどの刺激物を避けて、安静を保ち、睡眠を十分にとります。肛門部の清潔保持は重要ですが、排便後の過度な肛門洗浄、石けんの使用は控えます。炎症が起きている時は、消毒薬、薬局で売っている肛門のスプレー、 ウエットティッシュなどの使用も一切控えます。
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