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∥四百四病の事典∥


●胃の不快症状



■胃もたれ、胃の痛みは、どんな病気?

 私たち人間の胃は、ストレスなどの影響を受けやすく、とても敏感な臓器です。

 胃の働きが悪くなると、「どうも胃が重い」、「もたれる」、「みぞおちがシクシク痛む」、「むかむかする」、「胸やけする」など、さまざまな症状が出てきます。こうした胃の不快症状は、誰もが経験するものです。 

 消化器の主要部である胃内部の胃腺からは、強い消化力を持つ胃酸が分泌されます。通常は粘液が胃壁を覆い、胃酸から胃を守っています。ところが、ストレスや不規則な食事、胃への刺激物などで、この攻めと守りの均衡が崩れてしまうと、胃にトラブルが発生してしまいます。

 胃の病気は、内視鏡などの検査では異常がないのに症状が長く続いている、というものが大半で、「慢性胃炎」といわれています。かつては、症状によって「胃酸過多」、「胃アトミー」などの病名が付いていました。

 しかし、最近では、これらの胃腸の働きが悪くなったために起こる病気をまとめて、「機能性胃腸症」と呼び、他の病気と区別しています。 

■症状をチェック

●機能性胃腸症●

●胃もたれ

 胃の動きが悪いと、食べた物や胃液などが胃にたまります。こうなると、食欲が失われたり、食べた物がいつまでもみぞおち付近でこなれていないように感じたり、膨満感やむかつきなどの症状が出てきたりします。

 胃もたれが起こる原因は、不規則な生活、食べすぎ、ストレスなどです。

●胸やけ

 胃液が食道に逆流すると、酸っぱいものが込み上げてきます。原因となるのは、食べすぎや、前かがみの姿勢を長時間にわたって続けることなどです。

 また、胃が膨満したために、ぞうきんを絞ったような形をしている胃と食道のつなぎ目がゆるんでしまうと、胸やけになります。

 肥満や妊娠によって腹圧がかかったり、便秘で胃が圧迫されたりして、胸やけが起こることも。

●みぞおちの痛み

 胃が過度に膨らんだり、緊張したりすると、胃壁にある神経が突っ張ったり、縮んだりして、痛みが発症します。また、胃酸の分泌が多すぎても、潰瘍(かいよう)が起きた時のような痛みが起こります。

 ただし、病院で内視鏡検査を受けても、実際には潰瘍はありません。

 原因は、ストレス、不規則な生活、食べすぎなどです。

●その他の主な胃の病気●

●胃潰瘍

 主な症状、みぞおちの強い痛み、胸やけ、吐血、下血。ピロリ菌感染などで胃の粘膜が傷付いて、酸への抵抗力が弱ったところに、ストレスや刺激の強い食べ物などで胃酸の分泌が刺激されると、胃の粘膜が消化されてしまい、潰瘍が発症します。

●胃がん

 早期の胃がんでは、まったく症状がありません。ただし、胃炎の不快症状があるために、病院で胃カメラ検査を受けて、たまたま胃がんが見付かる場合もあります。

 胃がんが進行すると、空腹時のみぞおちの痛み、食欲不振、吐き気、下血、体重の減少、貧血などの症状が現れます。 

■対策へのアドバイス

●症状だけで判断しない

 気になる胃の不快感があれば、病院や診療所へ。胃の病気は医師でも症状だけでは判断できないことが多く、検査が必要です。

 定期検診で異常が見付かることも多いので、検診は積極的に受けましょう。  

●機能性胃腸症の治療を受ける

 機能性胃腸症と診断されたら、投薬として消化管運動改善薬が与えられます。さらに、胃もたれには、消化を助ける消化酵素薬(健胃薬)が与えられ、胸やけや潰瘍症状型には、胃酸分泌抑制薬が与えられます。

 各種の症状を伴う混合型の場合には、抗うつ剤、精神安定剤が有効なことがあるので、プラスされます。  

●よく噛んで食べる

 「胃の調子がおかしいな」と感じたら、食事の量を控えめにして、少量ずつ、よく噛(か)んで、ゆっくりと食べましょう。空気も一緒に飲み込み、お腹(なか)が張ってしまう早食いは、好ましくありません。

 また、食事は一日三食、決まった時間にとりましょう。長時間、食事をしないと、その間は胃酸が薄められず、胃に負担がかかるからです。

●胃にやさしい食材を選ぶ

 胃の粘膜を保護する成分を食材としては、ビタミンUを含むキャベツ、ムチンを含むオクラやヤマイモ、加熱しても壊れにくいビタミンCを含むジャガイモなどが挙げられます。

 また、でんぷん質を分解する消化酵素を含んでいるダイコンや、豆腐、鶏さ身、牛乳、豆乳など消化のよい食材もお勧めです。

 逆に、繊維質が多い物、脂っこい物、甘味や塩気が強い物、極端に冷たかったり熱かったりする物は、避けたいところです。 

●ストレスをためない

 胃は、ストレスの影響を強く受けます。疲れたなら、ゆっくり体を休め、心と体をリラックスさせましょう。  

●便秘を治す

 胃もたれや胸やけは、便秘が原因で生ずることもあります。この場合、腸の働きの改善を図りましょう。

  

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