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∥四百四病の事典∥


胃粘膜下腫瘍


■胃粘膜の下に病変があって、胃粘膜の一部が隆起

 胃粘膜下腫瘍(しゅよう)とは、胃粘膜の下の胃壁内にある病変に押し上げられて、胃の粘膜の一部が盛り上がってくる疾患。病変の多くは良性で、胃粘膜下良性腫瘍とも呼ばれます。

 大部分は先天性のもので、筋肉組織の層の一部からできる平滑筋腫、脂肪組織からできている脂肪腫、血管腫、神経腫などがあります。また、まれには膵臓(すいぞう)の組織の一部が迷い込んだ迷入膵(異所膵)などもあります。盛り上がった表面は、多くは平滑で、くぼみや潰瘍(かいよう)があることもあります。

 胃粘膜下腫瘍の発生の度合いは、胃ポリープよりもはるかに少ないものです。

 胃ポリープと同じように多くは無症状で、健診などで偶然発見されています。まれに、腫瘍が大きくなって、胃粘膜の表面に潰瘍を伴うようになると、腹痛や腹部不快感を伴うこともあります。悪性では、腫瘍が崩れて出血し、吐血や下血を生じることもあります。

■胃粘膜下腫瘍の検査と診断と治療

 まず内科か外科を受診して、手術が必要なのか、それとも経過観察でよいのかどうかを診断してもらいます。経過観察中は、特に生活上の制限はありません。

 医師による診断では通常、胃のX線検査、内視鏡検査、超音波内視鏡検査などが行われ、病変の一部を採取して顕微鏡で組織を調べる胃生検で、腫瘍の種類やがんの有無を調べます。

 胃内視鏡で観察すると、多くの場合は盛り上がった表面は特別な変化を伴わない普通の胃粘膜であり、粘膜下層にある腫瘍によって単に押し上げられているにすぎないことがわかります。押し上げられてできる縦じわがみられることが、特徴です。

 小さいものは、年に1、2回精密検査を行って、経過を観察します。大きいものや、出血するもの、あるいは肉腫などの悪性腫瘍が疑われるものは、内視鏡下に、あるいは外科的に手術をして切除します。経過の観察中に、大きさや形態に変化がみられるようであれば、手術も考慮されます。

 

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