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網膜の中央に位置して、物を見る中心部分を黄斑(おうはん)と呼び、ここは光に対して非常に敏感な部分です。また、網膜は10層の組織から構成されていて、内側の9層は神経網膜といい、最も外側の1層を網膜色素上皮と呼びます。神経網膜には、光を感じる細胞が並んでいます。

硝子体は、細かい繊維でできたゲル状の透明な物質で、眼球の中に満たされています。光が通りやすく、目の形を保つのに役立っています。

網膜色素上皮と神経網膜の接着は弱いため、何らかの原因で神経網膜が網膜色素上皮からはがれて、硝子体の中に浮き上がってしまうのが、網膜剥離です。

原因はさまざまで、網膜に穴が開くことによって起こるものや、滲出(しんしゅつ)液という水分が網膜の下にたまって起こるものなどがあります。網膜に穴が開く原因として挙げられるのは、老化、高度の近視、網膜の委縮などで、誘因として挙げられるのは、目の外傷、強い体の振動、過労などです。

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【網膜剥離】

[1] 網膜がはがれる疾患

[2] 原因はさまざま

[3] 裂孔原性網膜剥離

[4] 剥離前の先行的な症状

[5] レーザー光凝固術

[6] 二つの手術療法

[7] 早めの手術で視力回復

[8] 手術後の安静と注意点

 

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