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脳血管性認知症
脳の血管障害で起こる認知症
脳血管性認知症とは、脳の血管に血栓という血の固まりが詰まった脳梗塞(こうそく)や、脳の血管が破れて出血した脳出血など、脳の血管に異常が起きた結果、認知症になるものを指します。簡単にいうと、脳血管疾患の後遺症。
かつての日本では、認知症の中で最も多い疾患でした。1970年代、脳血管性認知症がおよそ60パーセントを占め、アルツハイマー型認知症の2倍程度でした。その後、脳血管性認知症の有病率が下がる一方で、アルツハイマー型認知症が増加し、現在ではアルツハイマー型認知症が50~60パーセント、脳血管性認知症が約30パーセントと逆転しています。
脳血管性認知症の主な症状は、日常生活に支障を来すような記憶障害と、その他の認知機能障害である言葉、動作、物事を計画的に行う能力などの障害で、他の認知症を来す疾患と大きな違いはありません。
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