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■急性、慢性別の症状と、抗生物質による治療
子宮頸管炎は経過により、急性と慢性に分けられます。急性の場合の症状としては、子宮頸管部の入り口に細菌感染が起こると、頸管腺(せん)からの粘液分泌が増量し、しばしば膿(のう)性の下り物がみられます。頸管腺から分泌される粘液は本来、腟からの細菌感染を防ぐ一方、排卵期には、はしごの役割をなして、精子の貫通性をよくする働きをしているものです。
また、頸管の粘膜が炎症でただれているので、セックスなどの後に出血することがあります。
急性で炎症が激しい場合には、周囲にも炎症が及んで尿道炎、子宮内膜炎、骨盤腹膜炎を併発すると、排尿痛、下腹部痛、腰痛、発熱なども現れることもあります。急性の経過をとる代表的なものは、淋菌による頸管炎。
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