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人間関係の領域の症状として、自閉症の乳児は生後数カ月頃から反応が少なく、抱いても喜ばず、視線を合わせようとしません。親と離れると動揺する自閉症の子供もいますが、大抵はほかの子供のように安心や安全を求めて親を頼ることがありません。年長児は1人で遊ぶことを好んで、個人的に親密な関係を築こうとせず、特に家族以外の人と親しくしません。他の子供と交流する際にも視線を合わせようとはせず、顔に表情を浮かべることも、ほかの人の気分や表情を読み取ることもできません。
言語の領域の症状として、自閉症の子供の約半数は話せるようになりません。話せるようになる子供でも、話し出すのは普通の子供より遅く、言葉の使い方に異常がみられます。意味のない独り言や、テレビのコマーシャルの一節を繰り返したりします。自分に話し掛けられた言葉をそのまま繰り返して使うオウム返しや、代名詞を入れ替えて使うこともよくあります。とりわけ、自分のことを指して「わたし、ぼく」という代わりに、「あなた、きみ」といった主客が逆の表現をよく使います。めったに他人と話すことがありませんし、異常な韻や音程を付けて話すことがよくあります。
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【自閉症】
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