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次に、このようにして朝の電車やバスの座席を確保できたら、貴重な通勤時間の利用法を前もって決めておくのである。この時間こそ、自分だけのために使える時間。思い切り自分の好きなことをすればいい。
読書に意欲がある人なら、往復二、三時間の通勤電車内を動く書斎にして、せっせと励めるはずである。すいた車内で、座席を確保できるから、本の欄外に所感などを書いておくこともできる。
どうしても机に向かわないと読書意欲が湧かないという人や、車中の他人の存在が気になって読書に集中できないという人は、ともかく一日五分頑張ってみる。そして、十五分、三十分、一時間と徐々に目標を伸ばしていく。
それが、電車やバスの中で、自然に読書に集中できる道である。通勤電車などが落ち着ける空間になったら、しめたものである。ゆっくり本を読めるようになれば、通勤電車の書斎化に成功したことになる。
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