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この抗体、すなわち浸潤したリンパ球が甲状腺を破壊していくため、甲状腺ホルモンが減少し、徐々に甲状腺機能低下症になっていきます。痛みもなく、本人の知らないうちに、少しずつ甲状腺が腫大します。
甲状腺ホルモンは体の新陳代謝に必要なホルモンですので、不足が著しかったり長く続いたりすると、下のような症状が現れます。自覚症状はないこともありますが、コレステロールの値が高くなったり、血圧が上がったり、心臓や肝臓の働きが悪くなることもあります。
*顔や手足がむくむ *食べないわりに体重が増える *気力が低下する *動作が鈍くなる *皮膚が乾燥する *声がかすれる *寒がりになる *始終、眠い *毛髪が薄くなる *物忘れがひどくなる *ろれつが回らなくなる *その他(便秘、貧血、月経過多)
これらの症状は他の原因でも起こりますから、こうした症状があるからといって甲状腺のホルモンが足りないとは限りません。
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【慢性甲状腺炎】
【四百四病の事典】
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