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ほほ笑んで暮らせる人、くつろいで過ごせる人は、神経を無理に使わなくても臨機応変に、事に当たって的確に対応ができ、処置がとれるものである。
一般の現代人は、意識過剰で常に神経を緊張させ、酷使して生活している。ほほ笑み、くつろぎ、リラックス、あるいは気楽などというものを忘れているようであるが、この何でもないようなことが、人生にとって、まことに大きな意味を持っている。
人間はとかく頭ばかりで物事を考えすぎて、どちらかというと寝ても覚めても、あくせくしているのが現状である。このあくせくは神経の緊張となり、容色に精彩を欠かせたり険悪にするばかりか、エネルギーの消耗となり、生命力を減退させ、その結果は寿命を縮める。
反対に、くつろぎの姿からは緊張が消え、緩和されて、エネルギーが回復するばかりではなく、刻々、全身に見えない世界からの、「気」という生命力が充実されてゆくのである。
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