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大腸がん

●食生活の欧米化で増加する一方

 大腸がんとは、大腸の粘膜に悪性の腫瘍(しゅよう)ができた疾患です。発生部位によって、大腸の大部分を占める結腸にできた結腸がんと、肛門(こうもん)までの10センチ前後に相当する直腸にできた直腸がんとに分類できます。

 従来、日本人には比較的少ないがんとされてきましたが、近年、増加する一方で、年間約6万人の罹患(りかん)者数は、胃がんに迫っています。この大腸がんの増加の原因として、食生活の欧米化による、食物繊維の摂取不足と動物性脂肪の摂取増加が挙げられます。

 大腸がんの発生部位でみると、直腸と結腸で半々の割合ですが、結腸の中でもS状結腸がんが増加する傾向にあります。罹患の頻度は男性、女性ともに同じで、60代が一番多く、70代、50代と続きます。

若年者の大腸がんでは、遺伝的な素因もあると見なされています。

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【大腸がん】

[1] 増加する一方

[2] 結腸がんの種類

[3] 結腸がんの症状

[4] 直腸がんの症状

[5] 出血と便通異常

[6] 医師による検査

[7] 診断と治療

[8] 各種の外科手術

[9] 生活習慣の改善

 

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