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同じ曲線眉でも、三日月型の人は、直線眉における一文字眉と似た意味がある。すなわち、粘り強さは他の曲線眉と同じであっても、三日月型はどこか悠長で、「気」の優しいところがある。
仏像の顔には三日月型の眉が吉相として採用されているが、この型は粘り強さと優しさを兼備しているから、円満具足の理想的顔貌とされる仏像には最適の眉の形だといえる。
観音像、如来像もしかりだが、逆に不動明王や四天王のような仏の守護に当たる存在は、三日月型のような円満な、優しい眉では似合わないのだ。
仏像を基準に典型化を行う方法によると、完ぺきな眉は、目より長く、細く、艶(つや)があり、眉頭から眉尻にかけて一定方向に毛が伸びて、眉尻が筆をなめたように最後までスーッといって、散らないという一本になるようなものが理想。頭を使えば使うほどに、眉は細く、艶が出てくるともいわれている。
この点、外国の女性は眉に山を描くが、日本女性は眉をなだらかに、三日月型に描くようだ。丸い眉は、従順さをも表す。
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