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慢性甲状腺炎では、甲状腺のホルモン状態の違いから次の3つのケースに分けられ、甲状腺ホルモンの過不足があるケースにだけ症状がみられます。
●甲状腺ホルモン濃度がちょうどよいケース(甲状腺機能正常)
慢性甲状腺炎(橋本病)であっても、大多数の人は甲状腺ホルモンに過不足はありません。この場合は、病気が体に影響するということは全くありませんので、何か症状があっても甲状腺とは関係ありません。従って、治療の必要はありません。
しかしながら、将来、甲状腺の働きが低下して、ホルモンが不足することがあります。また、まれですが一時、甲状腺ホルモンが過剰になることもあります。
●甲状腺ホルモンが不足しているケース(甲状腺機能低下症)
甲状腺ホルモンが減少する病気の代表が、慢性甲状腺炎(橋本病)です。慢性甲状腺炎も甲状腺臓器特異性自己免疫疾患の一つで、体質の変化により、甲状腺を異物と見なして甲状腺に対する自己抗体(抗サイログロブリン抗体、抗マイクロゾーム抗体)ができます。
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