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眼球から後方に伸びる視神経は、後端から約30ミリのところで視神経管を経て頭蓋内に入り、間もなく視交叉(こうさ)という左右の視神経が集合する部位で50パーセントは交叉し、50パーセントは交叉せずに、視索を経て脳に入ります。この途中で、頭蓋内に発生する何らかの腫瘍によって圧迫されると、徐々に視神経線維に直接的な圧迫や循環障害が生じ、視神経障害を起こします。
視神経を圧迫する原因となる頭蓋内の疾患としては、甲状腺(せん)機能の異常に伴って外眼筋が腫大する甲状腺眼症、蓄膿(ちくのう)手術後の嚢胞(のうほう)や悪性腫瘍などの副鼻腔(ふくびくう)の病変、髄膜腫や頭蓋咽頭(いんとう)腫などの頭蓋内腫瘍、頭蓋内内頸動脈瘤(ないけいどうみゃくりゅう)や内頸動脈硬化症などが挙げられます。
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【腫瘍性視神経症】
【四百四病の事典】
【メディカル・チェック】
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