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地理的には、北アフリカ、中東、インド周辺、東南アジアなど、空気が乾燥して気温が高く、上水道設備が整っていない地域で、今も多く発症しています。
日本では日清戦争時に、兵士がトラコーマに感染して帰国してから流行したといわれており、1910年代には日本のトラコーマ罹患(りかん)率は20パーセントを超えていました。衛生環境がよくなるにつれ、1975年以降は激減しました。
なお、クラミジアによる結膜炎には、封入体結膜炎もあります。こちらは現在、性感染症によるクラミジア結膜炎として増加しています。
トラコーマの発症は、年齢的には10歳未満の小児や子供に多くみられます。これより年上の子供や成人では、免疫力が高まり衛生面にも気を配るので、発症することは少なくなります。
疾患の初期に感染力が高く、目と手の接触、クラミジアの付着したタオルやハンカチの共用、目元に塗る化粧品の共用、特定の種類のハエによる媒介などによって伝染します。
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【トラコーマ】
【四百四病の事典】
【メディカル・チェック】
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