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慢性膵炎は、直接死に至る病気ではありませんが、仕事や家庭での生活の質(QOL)を著しく低下させることもあるので、決して侮ることはできません。発症したら、日常生活の自己管理を徹底し、定期的に検査を受けて合併症の早期発見、早期治療に努めることが大切です。
膵臓の安静を図り、症状を改善するためには、食事療法も重要な治療の一つです。病状に応じて、適切な食品と摂取量を選択し、栄養状態を良好に保つことが必要で、禁酒が原則です。
蛋白質の多い食品は膵液の分泌を高めるため、症状が著しい時は摂取量を厳重に制限します。回復するに従って、白身魚や豆腐といった良質の蛋白質食品から摂取を開始し、膵臓の機能回復を図ります。糖質の摂取量も、少しずつ増やします。
軟らかく煮込んだ野菜料理や、ビタミンCの豊富な果物は、積極的に取るようにします。
高脂血症は膵炎の誘因となることがあるので、動物性脂肪は控えめに取り、1日の摂取エネルギーに注意して標準体重を維持するようにします。また、糖尿病などの合併症がある場合は、病状に応じて摂取エネルギーを調整することが大切です。
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【慢性膵炎】
【四百四病の事典】
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