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甲状腺機能亢進症が重症化したもの
甲状腺(こうじょうせん)クリーゼとは、甲状腺機能亢進(こうしん)症の経過中に、甲状腺ホルモンの血液中への過度の分泌によって急激に、極端な機能亢進が起こる状態。命にかかわる緊急事態で、全身の機能は危険なほど高まります。
バセドウ病などを原因とする甲状腺機能亢進症を、治療しないで放置していたか、治療が不十分な場合に起こり、感染症、コントロール不良な糖尿病、別の病気での手術、外傷、妊娠や出産、甲状腺治療薬の中断、強いストレスなどがきっかけになります。小児ではまれです。
心臓が過度に緊張すると、致死的で不規則な心拍である不整脈や、非常に速い頻脈、ショック症状を引き起こします。高熱、発汗、高血圧、脱力感、筋力低下、気分変動、意識障害、昏睡(こんすい)、興奮、悪心、嘔吐(おうと)、腹痛、下痢、脱水、さらに軽度の黄疸(おうだん)を伴った肝臓肥大による皮膚や白目の黄変などの症状も起こします。
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【甲状腺クリーゼ】
【四百四病の事典】
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