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■急性気管支炎
急性気管支炎は、急性の炎症が気管支粘膜に起こる疾患で、アデノウイルス、インフルエンザウイルスといったウイルス、百日咳菌、肺炎球菌といった細菌などの感染や、刺激の強い化学ガスの吸入といったことが原因で起こります。
最も多いのは、風邪や風邪症候群、インフルエンザの原因となるウイルスの二次的な感染によって起こるもので、この場合には、炎症は気管支だけにとどまらず、喉頭(こうとう)、気管にも及びます。ほぼ連続的に気管に起こる炎症は、急性気管炎と呼びます。
主な症状は、咳です。炎症の起こり初めは、痰を伴わない空咳ですが、やがて少量の痰を伴うようになります。ウイルス性気管支炎での痰は無色か白色で粘っこいものですが、黄色または黄緑色の膿性(のうせい)の痰に変化すると、細菌感染を合併したサインとなります。
冷気や乾燥した空気、ほこりなどを吸い込むと、その刺激で急に咳き込みます。また、強い咳が続くと、胸部や腹部の筋肉が痛くなることがあります。
重症になると、発熱し、全身倦怠(けんたい)感、白血球の増加、呼吸困難、チアノーゼなどがみられます。
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【気管支炎】
【四百四病の事典】
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