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∥四百四病の事典∥


聾(ろう)

■他人の言葉がほとんど聞き取れない高度の難聴

 聾(ろう)とは、両耳が障害された難聴で、その程度が言語域で80〜90デシベル以上、すなわち他人の言葉がほとんど聞き取れない高度のもの。言葉を覚える以前に聾になれば、話をできない唖(あ)になります。

 聾の原因はいろいろです。遺伝性のものは、劣性遺伝であり、血族結婚の場合に起こる確率が高くなります。遺伝的でないものは、母体が妊娠初期に風疹(ふうしん)にかかったり、ステロイド剤などの薬物の投与を受けて起こることもあります。

 出産時の脳性小児まひ、核黄疸(おうだん)、出産時仮死、未熟児などにおける脳障害に、聾を伴うこともあります。

 乳幼児期では、感音難聴の原因となる、おたふく風邪、内耳炎、髄膜炎、薬物中毒などがそのまま、聾の原因になります。

■聾の検査と診断と治療

 聾の回復は不能です。一時、中国の鍼(はり)による治療が有効とされたことがありましたが、現在では否定されています。

 内耳が駄目になっても、聴覚の神経が駄目になっていない後天性の聾には、内耳に細い電極を入れて、音が直接神経を刺激できるようにすることが可能です。人工内耳といわれますが、成功して音が聞こえても、言葉として理解できるようになるには訓練が必要です。

 医学的に治療することは難しいので、早く機能訓練を開始することが重要です。

 現在、日本の特別支援学校(旧・聾学校)では、幼稚部として3歳児から教育を始めていますが、3歳未満児の教育相談も行っています。国立大学付属病院の耳鼻科や、厚生労働省の難聴幼児通園施設などに相談するのも、一つの方法です。

 

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