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∥四百四病の事典∥


尿道炎

■尿を体外へ導く尿道に炎症が起こる疾患

 尿道炎とは、膀胱(ぼうこう)から排出する尿を体外へ導く管である尿道に、炎症が起こる疾患。

 女性の場合、尿道が約4センチと短いので、尿道炎の症状は弱くて気が付かないことが多いものです。男性の場合、尿道が約20センチと長いので、いろいろな障害が起こってきます。

 尿道炎には、淋(りん)菌性のものと非淋菌性(単純性)のものがあります。淋菌性のものは、性感染症です。

 炎症を起こすものには、細菌性のものと非細菌性のものがあります。細菌性のものは、ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌などが原因となります。

 非細菌性のものには、トリコモナスやウイルス、クラミジアによるものがあります。原因の多くは性行為により、そのほか尿道洗浄や避妊薬などの機械的刺激で起こることもあります。

 非淋菌性尿道炎の症状として、うみの混じった尿が出ます。淋病のように黄緑色ではなく、薄い白色をしています。排尿痛も軽く、排尿不快感程度のことが多いものです。

■尿道炎の検査と診断と治療

 細菌性の尿道炎は抗生物質が有効ですが、淋病のように短期間で治らず、しばしば慢性化します。慢性化しても、それほど強い症状は続きません。強い症状はなくても、ぐずぐずして治りにくいのが、慢性尿道炎の特徴です。

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