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∥四百四病の事典∥


●結膜炎

●結膜炎の結膜って、どの部分?

 「結膜炎」という病名は知っていても、目のどこの部分が結膜なのか、はっきりわからない方が多いのではないでしょうか?

 結膜とは、まぶたの裏側と、眼球の表面から黒目の周囲までを覆っている粘膜の部分を指します。まぶたの裏側を覆っている部分は「眼瞼(がんけん)結膜」、白目の表面を覆っている部分は「眼球結膜」と呼ばれています。一方、黒目の部分を覆っている粘膜は「角膜」と呼ばれています。

 その結膜の働きは、直接、外界に接している目を異物の侵入から守ることです。そこで、結膜には抗菌作用のある粘液や涙液が分泌され、常に作られている涙で目の表面を潤して防御しているのです。 

●結膜炎の症状と治療 

 結膜は常に涙で潤い、細菌などの異物の侵入を防いでいるわけですが、多くの細菌にさらされたり、睡眠不足、過労などで抵抗力が落ちている時には、炎症を起こすことがあります。

 それが「結膜炎」です。結膜炎には「流行性角結膜炎(はやり目)」、「咽頭結膜炎(プール熱)」、「急性出血性結膜炎」、「細菌性結膜炎」、「アレルギー性結膜炎」などがあります。

 症状は結膜炎を起こす原因によって異なりますが、共通する症状として白目の充血、目ヤニなどが起こります。 

【流行性角結膜炎】(はやり目) 

 結膜の充血や、上下の眼瞼結膜に細かいブツブツができて目がゴロゴロするような異物感があります。目ヤニも多くなります。

 原因はアデノウイルスというウイルスによる感染で、非常に感染力が強いため、しばしば集団発生することがあります。感染してから1~2週間で発症し、10日~2週間程度で症状は治まります。時には、黒目の角膜に斑点ができることもありますが、だいたい2週間前後で消失します。

 治療は、消炎のための副腎皮質ステロイドの点眼と、細菌による混合感染を防ぐために抗生物質の点眼を併用して行います。

 流行性角結膜炎は感染力が強いため、早めに治療を行い、周囲の人に感染させないよう注意することが必要となります。また、感染を予防するには、手洗いをしっかりと行い、流行性角結膜炎の患者のタオルを共有しないなど、清潔にするよう心掛けましょう。 

【咽頭結膜炎】(プール熱) 

 子供に多く見られ、水泳の授業を行う夏期に多発するために、「プール熱」の別名が付いています。

 原因はアデノウイルスの感染ですが、「流行性角結膜炎」とはウイルスのタイプが異なり、症状は咽頭炎や発熱を伴う結膜炎です。結膜の充血は、ほとんどが下まぶたに起こります。また、流行性角結膜炎のように角膜に症状が現れることは、ほとんどありません。 

 集団感染を防ぐためには、夏の疲労を避けたり、自分専用のタオルを使用することなどの注意が必要です。

 

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