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∥四百四病の事典∥


●気管支喘息●

●気管支喘息の疫学

 気管支喘息とは、アレルゲン(原因物質)や個人の生活環境から生じる刺激物質などによって、気道が過敏な反応を呈して、気道の内腔が狭くなったことにより、突然、咳が出て、「ゼーゼー」、「ヒューヒュー」などといった音を伴う呼吸となり、息苦しくなる病気です。しかも、繰り返すことが特徴です。

 詳しく説明すれば、「気道の炎症と種々の程度の気流制限により特徴づけられ、発作性の咳、喘鳴(ぜんめい)および呼吸困難を示す病気」と、成人の気管支喘息は定義されています。

 また小児の気管支喘息は、「発作性の呼吸困難、喘鳴、咳などの気道閉塞(へいそく)による症状の繰り返す病気であり、その背景として多くは、気道の過敏性を伴う環境アレルゲンによる慢性のアレルギー性炎症が存在する」という難しい定義があります。

 この気管支喘息の恐いのは、重症の発作を起こすと死亡する例もある点です。最近では年間に6,000人前後が死亡しています。

 傾向としては、年々減少を示し、1975年頃から横ばい状態が続いていますが、年齢別に見ると、男女とも15~29歳の若年層で増加の傾向を示しています。さらに、死亡例を気管支喘息の重症度別に見た時に小児・成人ともに、軽症、中等症の気管支喘息患者さんでの増加が指摘されています。

 また、小児の気管支喘息が増加していることも注目されています。多くの調査成績がありますが、気管支喘息の小児は、30年前は全小児の1%程度でしたが、最近では6%程度といわれ、実に約6倍も増加しています。

 さらに、以前は乳幼児の気管支喘息は比較的まれでしたが、最近では著しく増加しています。増加の原因として、さまざまな説がありますが、明確な答えが出ていないのが現状です。

●どんな症状が現れるのか?

 成人でも小児でもアトピー素因(生まれつきアレルギー反応を起こしやすい体質のこと)がある人では、突然出現する呼吸困難(息苦しさ)、喘鳴(ぜんめい:ゼーゼーやヒューヒューといった音がする)、咳(夜間、早朝で出現しやすい)が繰り返し起こり、軽い場合は特別な治療もせずに治まってしまうことがあります。また、患者さんによって繰り返すパターンが異なります。例えば、春先とか秋口になると毎年、喘鳴、咳が見られ、1~2ヵ月も続くという患者さんもいれば、1年中発作が続く患者さんもいます。

 気管支喘息はアレルギー性の病気ですから、気管支喘息以外にもさまざまな病気が合併していることがあります。アレルギー性鼻炎、花粉症、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹(じんましん)などが代表的な病気です。小児では鼻こすり、目の下のクマなども特徴的です。

 また、よく見受けられるものとして運動誘発性喘息があります。気管支喘息発作の誘因として運動も考えておく必要があります。運動した直後に喘息発作を起こすタイプと、運動後6時間以上経って発作を起こすタイプがあります。特に後者の診断には注意が必要です。

●どのように診断するのか?

 気管支喘息の診断の多くは、家族のアレルギー体質の有無、これまでの呼吸困難、喘鳴(ぜんめい)、咳などの出方、経過で診断できます。しかし、これらの状況を確の認するためと、他の病気でないことを確認するために多くの検査が行われます。

胸部X線検査:肺の様子や他の病気がないことを確認するために行われます。

血液検査:血液検査はアレルギーの有無やアレルゲンを推定することができます。アレルギーの原因となる物質のうち100種類くらいの物質が容易に検査できます(健康保険診療の制限により1回に10種類までしか検査できません)。

呼吸機能検査:気管支喘息では気管支の内腔が狭くなり、空気の通りが悪くなります。主として息を吸うことより出すことが困難となります。呼吸機能検査では息の出せる量などを測定し、喘息の重症度などを調べます。

誘発試験:気管支喘息の原因と思われる物質を吸入し、実際に気管支喘息が誘発されるか調べる検査です。この検査を受けるとアレルゲンを特定することができます。

運動負荷試験:ベルトコンベア(トレッドミルという装置)の上を走ったり、自転車(エルゴメーター)をこぐといった運動を行って呼吸機能が低下するどうかを調べる検査です。運動誘発性喘息の診断や日常生活のできる範囲の決定などに有用です。

アレルゲンを見つける検査:アレルゲンを見つける検査として、血液検査以外に皮膚に少量のアレルゲンを含んだ液を垂らし、その部分を針先でひっかいて反応を見るスクラッチテストや、アレルゲンを皮膚内に注射して反応を見る皮内テストなどが行われます。

細胞診断:気管からの分泌液中や鼻汁の中の好酸球数などを調べ、アレルギー状態の有無を調べる検査です。

●気管支喘息の予防法について

 気管支喘息を予防する考え方には、発病しないための「一次予防」と、すでに罹っている患者さんの発作を防ぐ「二次予防」があります。 

1.発病に関係する因子と一次予防 

 気管支喘息の発病には三つの因子がかかわっていると考えられます。 

□罹りやすくする因子:環境アレルゲンに反応しやすい「アトピー体質」があります。また、小児では女児より男児に多く見られます(成人では男女に差がなくなります)。

□原因となる因子:室内塵ダニ、ペット、カビなどの「室内アレルゲン」や、花粉、カビなどの「屋外アレルゲン」があります。とくに小児では、室内塵ダニなどが多い環境で生活すると発病しやすいので、室内環境を整えなければなりません。また、職業によっては頻繁に接する物質が発病の原因になることがあります。さらに、アスピリンなどの薬物や着色料などの食品添加物が原因になることもあります。

□発病の可能性を高める因子〔または下記1)の影響を増大させる因子〕:タバコの煙や花火の煙、線香の煙なども気道粘膜を刺激します。光化学スモッグなどの大気汚染も悪影響を及ぼしているのではないかと考えられています。また、新建材などから放出される化学物質なども悪影響があります。その他、乳幼児期のウイルス呼吸器感染症や出生時体重、母乳栄養や出生後の食事、寄生虫感染などの関与も無視できません。 

 遺伝子が関与する因子については予防できませんが、その他の環境整備は大切です。これを「一次予防」といいます。具体的には下記のようなことが考えられます。 

1)室内塵ダニをできる限り除去する(家塵中ダニの除去を目的とした室内環境改善のための注意)。

2)妊娠中の人や小児の近くで喫煙をしない。

3)職場での感作(アレルギーの病気になること)を避けるための衛生対策を講じる。

4)妊娠中の栄養状態を良好に保ち、早産や出生児の低体重の原因を回避する。

2.症状の悪化に関係する因子と二次予防 

 すでに気管支喘息を発病してしまっている患者さんにとっては、薬によるコントロールとともに、発病の原因となった物質などを回避することが何よりも重要となります。これを二次予防といいます。

 家塵中ダニ除去に努め(殺ダニ剤の効果や安全性についてはまだ確立していません)、発病の原因となった物質や悪化させた因子(下記表の[B])を避けるようにして生活しましょう。

 ただし、例えば運動誘発喘息が起こったとしても、小児における運動は心身の発達に不可欠ですので、医師の指導に従って運動種目を選択し、時には予防のための薬を使用して、適切な運動を進めましょう。

 また、悪化させた因子をすべて回避することは困難ですので、主治医や看護婦さん、学校の先生などとよく相談して、患者さんにとって望ましい環境を整えていきたいものです。 

       喘息の危険因子(喘息発症に関わる因子と、症状を増悪させる喘息増悪因子に分けられます)

[A]発症に関わる因子

I.素因 ・アトピー、・性別

II.原因因子 ・室内アレルゲン(室内塵ダニ、動物アレルゲン、カビ類)、・屋外アレルゲン(花粉、カビ類、昆虫類)、・アスピリン(NSAIDs)、・職業性感作物質

III.寄与因子* ・食事、・大気汚染(屋外汚染物質、室内汚染物質)、・喫煙(受動喫煙、能動喫煙)、・寄生虫感染

[B]喘息患者の喘息増悪因子

・アレルゲン、・呼吸器感染、・運動と過換気、・気象、・二酸化硫黄、・食品(食品添加物、アルコール)、・薬物(アスピリンなどのNSAIDs、βブロッカー)、・心理的ストレス、・過労、・月経NSAIDs:非ステロイド性抗炎症薬

*危険因子への曝露後に喘息を発症しやすくする因子、あるいは喘息の素因自体を増大させる可能性のある因子。現在のところ各因子の喘息発症への関与は確定的ではありません。

       家塵中ダニの除去を目的とした室内改善のための注意

(1)床の掃除 床の掃除機かけは、できるだけ毎日実行することが望ましいが、少なくとも、日に1回20秒/m2の時間をかけて実行することが望ましい。

(2)畳床の掃除 畳床のダニと寝具は相互汚染があるので、特に掃除機かけには注意が必要である。3日に1回20秒/m2の時間をかけて実行する必要がある

(3)床以外の清掃 電気の傘、タンスの天板なども年に1回は徹底した拭き掃除をすることが望ましい。

(4)寝具の管理 寝具類の管理は、喘息発作を予防する上で特に大切である。

 1週間に1回は20秒/m2の時間をかけて、シーツをはずして寝具両面に直接に掃除機をかける必要がある。

(5)布団カバー、シーツの使用 こまめなカバー替え、シーツ替えをすることが望ましい。ダニの通過できない高密度線維のカバー、シーツはより有効である。

(6)大掃除の提唱 室内環境中のダニ数は、管理の行き届かない部分での大増殖が認められるので、年に1回は大掃除の必要がある。 

3.長期管理(予防的薬物療法) 

 ・小児の場合:気管支喘息の予防は、薬を使って気管支喘息発作を起こさない状態を、いかに長期的に維持するかがポイントです。医師は、患者さんの気管支喘息の重症度により薬の組み合わせや使う量を変えたりしながら、気管支喘息発作をコントロールします。とくに小児の場合は、上手に喘息症状をコントロールすることで、将来気管支喘息が自然寛解する(症状が出なくなる)こともありますので、必ず医師の指示に従って、きちんと薬を使用してください。

    小児気管支喘息の長期管理に関する気管支喘息症状の程度と使用する薬剤

     分 類

     症 状

     使用薬剤

軽症間欠型

喘息発作のない時期はまったく正常に生活を営むことができるが、運動の際や季節の変わり目に咳き込む、喘鳴(ぜんめい)、軽度の呼吸困難が月に数回以内現れたり、あるいはしばしば、特に夜間に短時間の咳き込み、喘鳴がみられる。

・抗アレルギー薬

 (経口/DSCG吸入)

・β2刺激薬

 (吸入/経口:頓用)

軽症持続型

週2回以内、短期間の喘鳴、軽度の呼吸困難があり、しばしば咳、喘鳴が見られる。

・キサンチン製剤(RTC法)

・抗アレルギー薬

(経口/DSCG吸入)

・ 抗コリン薬

(吸入:頓用)

・β2刺激薬

 (吸入/経口:頓用)

中等症持続型

週2回以上中発作がある。これは、時に大発作に及び、その後症状の消失に7日以上かかることがある。従って、しばしば入院治療を必要とする。

・キサンチン製剤(RTC法)

・DSCG+サルブタモール液

 (2回/日)

・経口抗アレルギー薬

・β2刺激薬

 (吸入/経口)

●上記の薬で改善が見られない場合

・べクロメタゾンの吸入

重症持続型

症状が持続し、毎日の日常生活が障害される。しかも発作は夜間しばしば増悪し、眠れないだけでなく、救急外来を訪れ、入退院を繰り返す。

・べクロメタゾンの吸入

・キサンチン製剤(RTC法)

・DSCG+サルブタモール液

 (3~4回/日)

・経口抗アレルギー薬

・β2刺激薬

 (吸入/経口)

●上記の薬で改善が見られない場合

・経口ステロイド薬を考慮

 (1週間を限定)

・長期入院療法を考慮

 ・成人の場合:成人の気管支喘息は、アレルギー以外を原因とする場合も多く、原因を特定することが難しくなります。さらに、気管支喘息も慢性化する傾向にあり、薬によって長期にわたり気管支喘息症状をコントロールする必要があります。薬による治療の目標は、最小限の薬で最大の効果を図ることです。治療は、患者さんの気管支喘息症状を重症度別に分け、医師は発作を起こさないように薬を処方します。 

   成人における気管支喘息の長期気管支喘息に関する重症度対応と使用する薬剤

症状の程度

軽症間欠型

軽症持続軽症間欠型

中等度持続型

重症持続型

症状の特徴

●喘鳴、咳嗽(がいそう:咳のこと)、呼吸困難:週1~2回まで

●症状は間欠的で短い

●夜間症状は月に1~2回以内

●週2回以上の発作

●日常生活や睡眠が妨げられることがある

●夜間症状が月に2回以上

●慢性的に症状がある

●吸入β2刺激薬頓用がほとんど毎日必要

●日常生活や睡眠が妨げられる。週に1回以上

●夜間症状が週1回以上

●(治療下でも)しばしば増悪する

●症状が持続

●日常生活に制限

●しばしば夜間症状

(●経口ステロイド薬連用)

治療

●吸入/経口β2刺激薬、テオフィリン薬頓用

●吸入/経口β2刺激薬またはDSCG吸入:運動前、アレルゲン曝露前に頓用1~2回以内

 

(抗アレルギー薬)

・ロイコトリエン拮抗薬/トロンボキサンA2阻害・拮抗薬連用考慮

・メディエーター遊離抑制薬/ヒスタミンH1-拮抗薬/Th2サイトカイン阻害薬連用考慮

・(吸入ステロイド薬)

 BDP 200μg/日

 FP 100μg/日

 連用考慮

●吸入ステロイド薬

 低用量

 BDP 200~400μg/日

 FP 100~200μg/日

 連用

●徐放性テオフィリン薬連用 

(抗アレルギー薬)

●ロイコトリエン拮抗薬/トロンボキサンA2阻害・拮抗薬連用

●メディエーター遊離抑制薬/ヒスタミンH1-拮抗薬/Th2サイトカイン阻害薬連用

●貼付/経口/吸入β2刺激薬連用

●吸入β2刺激薬追加頓用(1日3~4回まで)

●吸入ステロイド薬

 中用量

 BDP 400~800μg/日

 FP 200~400μg/日

 連用

●徐放性テオフィリン薬連用

●貼付/経口/吸入β2刺激薬連用

(抗アレルギー薬)

●ロイコトリエン拮抗薬/トロンボキサンA2阻害・拮抗薬連用

・メディエーター遊離抑制薬/ヒスタミンH1-拮抗薬/Th2サイトカイン阻害薬考慮

・吸入抗コリン薬併用考慮

●吸入β2刺激薬追加頓用(1日3~4回まで)

●吸入ステロイド薬

 高用量

 (BDP 800~1000μg/日

 FP 400~800μg/日

 連用

●経口ステロイド薬

短期・中~大量投与、維持量はなるべく少量とし、隔日または1日1回

●徐放性テオフィリン薬連用

●貼付/経口/吸入β2刺激薬連用 

(抗アレルギー薬)

・ロイコトリエン拮抗薬/トロンボキサンA2阻害・拮抗薬連用

・メディエーター遊離抑制薬/ヒスタミンH1-拮抗薬/Th2サイトカイン阻害薬考慮 

●吸入β2刺激薬追加頓用(1日3~4回まで)*いずれか一つが認められれば、その重症度とする。また、重症度間で重複して認められる場合は、重症の方とする。

 

●気管支喘息(急性)発作が起こった際の治療方法は?

 喘息発作が起こった場合、家庭での対応と医療機関での対応に分けて考える必要があります。

1.家庭における小児の対応方法

 気管支喘息の発作に対しては、早めの対応が症状の進行を止めるためにも大切なことです。患者さんの家族は、あらかじめ医師から急性発作時の対処について具体的な話を聞いておくことが必要でしょう。また、発作の程度により対処法が異なりますが、まず安静を保持した上で、医師から指導された対処法を実施し、症状の改善が見られない、または1~2時間の内に悪化した際には、病院の救急外来を受診してください。

2.医療機関における小児の対応方法

          小児気管支喘息の急性発作に対する治療

発作の程度

症状

遊び

治療

小発作

・軽い喘鳴がある

・軽い陥没呼吸を伴うことがある

普通

・β2刺激薬の吸入

・酸素吸入

中発作

・明らかな喘鳴と陥没呼吸を認め、呼吸困難がある

・やや困難

・β2刺激薬の吸入反復

●上記の薬で改善が見られない場合

・アミノフィリンの静注または点滴静注

大発作

・著明な喘鳴、呼吸困難起座呼吸を呈し、時にチアノーゼを認める

不能またはそれに近い状態

・酸素吸入下でβ2刺激薬の吸入

●上記の薬で改善が見られない場合

・アミノフィリンの点滴静注または輸液

・アシドーシスの矯正

●さらに上記の薬で改善が見られない場合

・ステロイド薬静注

呼吸不全

・著明な呼吸困難、チアノーゼ、呼吸音減弱、意識障害(興奮、意識低下、疼痛に対する反応の減弱)

不能

・大発作の治療を継続

●上記の薬で改善が見られない場合(参考)

・イソプロテレノールも持続吸入

●さらに上記の薬で改善が見られない場合

・気管内挿管

・人工呼吸

 

3.家庭における成人の対応方法 

 気管支喘息の発作に対しては、早めの対応が症状の進行を止めるためにも大切なことですので、患者さん自身が発作時の対処方法を理解しておく必要があります。特に成人の場合、慢性化することが多いので、自分の病気の知識を深めていく必要があります。

 対処方法は、患者さんの重症度により異なります。また、すでに処方されている薬を使っても症状が治まらないような時は、早めに医療機関を受診してください。 

4.医療機関における成人の対応方法 

            成人おける急性発作に対する治療

症状の程度

呼吸困難

動作

治療

自宅治療可、緊急外来、入院、ICU

1.軽度

苦しいが横になれる

やや困難

・β2刺激薬の吸入、頓用

・テオフィリン薬頓用

自宅治療可

2.中等度

苦しくて横になれない

かなり困難

かろうじて歩ける

・β2刺激薬ネブライザー吸入反復

・β2刺激薬皮下注(ボスミン)

・アミノフィリンの点滴

・ステロイド薬静注

・酸素

・抗コリン薬吸入考慮

救急外来

1時間症状改善すれば帰宅

4時間で反応不十分

2時間で反応なし

高度喘息症状の治療へ

3.高度

苦しくて動けない

歩行不能

会話困難

β2刺激薬皮下注(ボスミン)の

・アミノフィリンの持続点滴

・ステロイド薬静注反復

・酸素

・β2刺激薬ネブライザー吸入反復

救急外来

1時間以内に反応なければ入院治療

悪化すれば重篤症状の治療へ

4.重篤症状(大発作の治療に反応しない発作・上記治療でも悪化)エマージェンシー

重篤発作

(状態)

チアノーゼ

錯乱

意識障害

失禁

呼吸停止

会話不能

体動不能

・上記治療継続

・症状、呼吸機能悪化で挿管

・酸素吸入にもかかわらずPao2 50torr以下および/または意識障害を伴う急激なPaco2の上昇

・人工呼吸

・気管支洗浄

・全身麻酔(イソフルラン・セボフルラン・エンフルランなどによる)を考慮

直ちに入院、ICU

 以上、気管支喘息治療のアウトラインについて解説しました。みなさまの健康を守るために少しでもお役に立てれば幸いです。わからない点や心配な点などがある場合は、お近くのかかりつけ医などの医療機関にご相談ください。

 

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