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リンゴ病
リンゴ病とは、ほおがりんごのように真っ赤になるために呼ばれている通称で、別名を伝染性紅斑(こうはん)と呼ぶウイルス感染症です。太ももや腕に赤い斑点やまだら模様ができ、ほおがほてったり少しかゆくなることもあります。
ヒトパルボウイルスB19型というウイルス感染によって、幼児から学童に多く発症します。季節的には、春から初夏にかけて流行することが多いようです。感染力はそれほど強くなく、のどの分泌物の飛沫(ひまつ)によって、気道から主に感染します。
10〜14日の潜伏期間を経て、両側のほおの発疹(はっしん)から始まるのが普通です。1〜2日後には肩から腕、大ももに赤い発疹が出現し、数日後にはまだらなレース編み模様になります。かゆみを伴うことが多く、平均11日間で消えていきますが、いったん消失した発疹が日光や運動などによって再び現れてくることもあります。
医師による特別な治療を受けなくても、自然に治ります。ほおが赤くなった時は、すでに感染する時期をすぎているので、保育所や学校に行ってもかまいません。
しかし、あまりにも真っ赤なほおの時、かゆみが強くなった時、高い熱が出た時、元気がなくなってきた時なら、2〜3日休ませ、医師の診察を受けたほうが無難でしょう。かゆみが強い時は、抗ヒスタミン薬が処方されます。年長児〜成人で腰やひざに発生することがある関節痛に対しては、鎮痛剤が使われることがあります。
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