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卵殻爪

爪の甲が薄く白くなり、爪の先端が内側に湾曲する状態

卵殻爪(らんかくそう)とは、爪(つめ)の甲が薄く白くなり、爪の先端が内側に湾曲する状態。エッグシェルネイルとも呼ばれます。

卵の殻のような形になって、しばらくほうっておけば元の爪の甲の形に戻るというわけではありません。薄くなった爪の甲は、健康な爪の甲よりもずっともろくなるため、ちょっとしたことで爪の甲が割れやすくなります。

爪が割れやすい状態は、ほかの爪の疾患を引き起こします。卵殻爪がもとで、爪の甲が両側縁に向かって深く湾曲する巻き爪や陥入爪になるケースも珍しくありません。

卵殻爪の発生には、過剰なダイエットによる栄養不足が大きく関係しています。爪は健康のバロメータであり、栄養状態が現れやすい部位ですから、男性よりもダイエットに取り組んでいるケースが多い女性がかかりやすいといえるでしょう。また、内臓の疾患、神経障害、薬物が原因で、卵殻爪が発生することもあります。

卵殻爪は命にかかわる疾患ではないので、あまり気にしない人も多いようですが、正常な状態とはほど遠く、悪化して巻き爪や陥入爪になれば、治療もより困難になります。卵殻爪になったら、皮膚科、ないし皮膚泌尿器科を受診することが勧められます。爪が割れやすくなりますから、自己治療は危険です。

卵殻爪の検査と診断と治療

皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による診断では、卵殻爪を起こし得る外的物質や薬物、あるいは皮膚疾患、内臓の疾患、細菌感染、栄養不足などを検査して、原因がわかるようであれば、それを除去ないし治療します。

皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による治療では、一般的には、爪の甲の角質に浸透しやすい保湿剤やステロイド剤をこまめに塗ったり、ビタミンEの飲み薬を使用する場合もあります。

栄養不足が原因で卵殻爪を生じている場合、栄養バランスのとれた1日3食の食生活を心掛け、爪の健康に必要な栄養素である蛋白質、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ビタミンB、さらにコラーゲン、野菜や海藻類に多く含まれるミネラル類などをしっかり摂取してもらいます。

内臓などの疾患が原因で卵殻爪を生じている場合、その原因となる疾患を治療することが先決です。

自分でできる対処法としては、圧力がかかって爪が割れる原因になる、マニキュア、ネイルアート、小さい靴を履くなどを避けることです。

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