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リン
リンは、人体内のミネラルの中でカルシウムの次に多い栄養素です。大人の体には、およそ700グラム含まれています。その大半の80〜85パーセントは、カルシウムやマグネシウムとともに骨や歯を形成する成分となっています。残りは、筋肉や脳、神経などさまざまな組織に含まれ、エネルギーを作り出す時に必須の役割をしています。
広く動植物食品に含まれていますが、特に魚類、肉類、牛乳・乳製品、海藻類に多く含まれます。
現代の食生活では一般に、リンが不足することはなく、むしろ取りすぎが問題。その原因の一つは、加工食品や清涼飲料水などの酸味の素として、リンを多く含む食品添加物が使用されていることです。
リンはカルシウムの代謝と関係が深く、カルシウムの摂取量が低い一方でリンを過剰に取る食事を長期間続けると、尿にカルシウムが放出されてうまく利用されず、骨量と骨密度が減る可能性があるとされています。丈夫な骨のためにカルシウムをしっかり取るのは周知のことですが、一方でリンを取りすぎないことも重要なのです。
外食や加工食品に偏りがちな場合は、リンの摂取量が多くて、カルシウムとのバランスが崩れている可能性があります。食生活を見直すとともに、カルシウムの多い食品を摂取するよう心掛けたいものです。
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