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予防医学

予防医学とは、疾病の発生・経過・分布・消長と、それに影響をおよぼす原因を研究して､疾病の予防を行う学問であり、病気になりにくい心身の健康増進を図るための学問でもあります。疾病の予防だけではなく、傷害防止、寿命の延長、身体的・精神的健康をも目的とします。

その目的から、予防医学は三つに区分されます。第一次予防が健康増進、疾病予防または特殊予防、第二次予防が早期発見・早期措置、適切な医療と合併症対策、三次予防がリハビリテーション。

狭義には、病気になってしまってからそれを治す治療医学に対して、「病気になりにくい心身を作る」、「病気を予防し健康を維持する」という考え方に基づいている医学といえます。人間ドックや健康診断、健診結果のフォローアップも、予防医学の一つです。

感染症が激減し、新生児の死亡率も低下している現在の日本では、死因に占める生活習慣病の割合が高まっています。肥満症、糖尿病を始めとした疾病群を未然に防ぎ、心身の健康を増進するという立場の予防医学が、さらにクローズアップされていくでしょう。

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