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ビタミンQ
脂溶性のビタミン様作用物質で、食べ物からエネルギーを作り出す時に必要な栄養素
ビタミンQとは、脂溶性のビタミン様作用物質で、食べ物からエネルギーを作り出す時に必要な栄養素。コエンザイムQ、ユビキノン、補酵素Qとも呼ばれます。
ビタミンQには10種類ほどありますが、人の健康に有効なのはビタミンQ10(コエンザイムQ10)だけです。
体内では、細胞の中にあるミトコンドリアに、一番多く存在しています。このミトコンドリアというのは、酸素を使って栄養分からエネルギーを作り出し、エネルギーの生産工場と呼ばれています。ちなみに、酸素呼吸する動物はすべて、体内にミトコンドリアがあります。
そのほか、ビタミンQには、抗酸化作用や免疫力を高める働きがあります。抗酸化作用は、体内にできた活性酸素を抑えて、細胞の酸化(老化)を防ぎ、アンチエイジングの効果があります。免疫力については、白血球や免疫細胞の活動を活発にして、病気への抵抗力、精子の活動も高めたりする働きがあります。
栄養素としてだけでなく、心不全や狭心症、筋ジストロフィー、糖尿病、脳出血などの治療薬としても使われています。
もしビタミンQが不足すると、体内がエネルギー不足になり、頭痛、疲労感、冷え性、肩凝り、月経不順などが起こります。
栄養素としてのビタミンQは、牛レバー、豚レバー、もつなどの肉類や、マグロ、カツオ、サンマ、イワシ、サバなどの魚類に多く含まれ、ブロッコリーにも含まれています。
加熱調理すると、かなり減少することと、もつ、レバーなどはカロリーやコレステロールが多いので、摂取量には注意しましょう。
ビタミンQは、体内でも合成されるため、40歳ぐらいまではそんなに不足することはありません。しかし、40歳を超えたころから、合成量が次第に減ってくるため、食べ物や、コエンザイムQ10と冠したサプリメントから積極的に取ることが勧められます。体重60kgの20歳代男性の体内には約700mg含まれていますが、40歳代では30パーセント、80歳代では50パーセント以上が失われるとされています。
食べ物やサプリメントから多くの量を摂取するだけでなく、体内でビタミンQを効率よく働かせることも大切。そのためには、適度な運動をしたり、同様に抗酸化作用のあるビタミンCを含む緑黄色野菜や果物を積極的に食べたりするとよいでしょう。
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