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バリン

筋肉で分解される必須アミノ酸で、筋肉の増強と修復に有効

バリンとは、体内で合成できず、栄養分として摂取しなければならない必須(ひっす)アミノ酸の一つ。必須アミノ酸の中でも、分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれる3つのアミノ酸の1つで、2–アミノイソ吉草(きっそう)酸とも呼ばれます。

ほかの必須アミノ酸が肝臓で分解されるのに対して、分岐鎖アミノ酸と呼ばれるバリン、ロイシン、イソロイシンの3種類は、筋肉で分解されるアミノ酸に相当します。

大豆、かつお節、魚、鶏肉、牛肉、チーズ、ごま、ピーナッツなど、日ごろ、口にしている多くの食品に含まれていますので、バリンが不足する心配はあまりないでしょう。ただし、分岐鎖アミノ酸の特徴として、3種類の摂取量のバランスが崩れると体重減少、貧血などが起こる場合があります。

バリンの働きは、分岐鎖アミノ酸の特徴ともいえる筋肉の増強で、持久力もアップし、疲れにくくもします。筋肉を強くするだけでなく、激しい動きで筋肉が傷付いた時に修復をうながす働きがあるからです。必須アミノ酸の中でも、スポーツを行う人や、成長期の子供には欠かせない働きをしてくれる栄養素なのです。

また、血液中の窒素量をコントロールする働きがあることも、研究からわかってきています。 バリンを始めとする分岐鎖アミノ酸が、ダイエットに効果的に働くという説もありますが 、 脂肪を燃焼させる働きがあるわけではありません。

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