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体内時計

生物は地球の自転に合わせ、ほぼ1日、約24時間の周期で、体温や血圧、ホルモン分泌など、体の基本的な働きを変化させています。この1日周期のリズムを生み出す、時間を測定する機能がもともと、生物の体内に組み込まれていると考えられ、この機能を体内時計、ないし生物時計といいます。

人間が朝になると目を覚まし、夜暗くなると眠くなったり、体温や血圧が日中に高く、夜間に低くなるなどの変化は、生活リズムをコントロールしている体内時計の働きによるものです。

しかしながら、人間が本来持っている1日の周期は25時間。朝起きて太陽の光を感じることで体内時計をリセットして1時間早め、1日24時間の周期に合わせています。この体内時計のリズムをサーカディアンリズム、ないし概日リズムといいます。

海外旅行で経験する時差ぼけは、体内時計が狂った典型的な例です。人間は1日1時間という短いずれなら苦もなく調節しますが、全く正反対の時間帯を持つ場所に飛んでしまうと、調節できなくなってしまうのです。

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