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デビルズクロー
アフリカ原産のゴマ科の植物で、抗炎症作用のある根の部分を利用
デビルズクローとは、アフリカ南部のカラハリ砂漠とナミビア大草原に生育するゴマ科の多年草植物。
芳香のある葉を持ち、紫ないし赤のラッパ型の花を咲かせ、大きな球形の塊茎を作ります。2本の堅い爪(つめ)状のトゲを持つ実を作り、この人の手のひらほどの大きさのトゲが野生動物を苦しめることから、アフリカ南部の先住民に「悪魔の爪(デビルズクロー)」、「ライオン殺し」と呼ばれています。
原産地のアフリカから、約250年前にヨーロッパに伝わり、民間薬として塊茎の部分がリウマチや関節炎の治療に使われ、抗炎症作用や鎮痛作用、食欲増進作用、血圧降下作用、利尿作用などもあるとされていました。
関節炎の鎮痛と消炎作用については、20世紀半ばにドイツのイエナ大学の研究で、コーチゾンやフェニルブタゾンといったステロド剤に匹敵する強い作用があり、しかも副作用がないことが証明され、以来、ヨーロッパで薬用製剤への利用が広まりました。
塊茎を粉末、エキスパウダー、チンキとして使用し、関節炎の鎮痛と消炎に有効な成分は、ハーバゴサイドというイリドイド配糖体であるとされています。
現在、デビルスクローエキスにコンドロイチンなどを配合したサプリメントが、日本でも市販されています。
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