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診療情報管理士

診療情報管理士とは、病院などの医療機関でカルテ(診療録)を管理、分析したり、疾病統計を作成したりするほか、必要に応じて診察内容をわかりやすく患者に伝える医療専門職。(社)日本病院会が資格を認定しています。

診療情報を活用することにより、医療の安全管理、質の向上および医療機関の経営管理にも寄与します。当初は診療録管理士という名称でしたが、1996年(平成8年)4月から現在の名称に変更されました。

2000年(平成12年)の診療報酬上における診療録管理体制加算の導入に伴って、診療情報管理士の必要性に対する意識が高まり、資格取得者は大幅に増加しました。さらに、電子カルテの導入やカルテ開示の法制化などが進められるなど、診療情報の管理は大きな変革期にあり、今後、需要の伸長が予想されます。

診療情報管理士の資格は、基礎課程1年、専門課程各1年の2年間の診療情報管理通信教育を修めるか、診療情報管理士受験認定指定校にて必須科目を履修した後、7月に行われる認定試験に合格した者に与えられます。診療情報管理通信教育の受講資格は、短大または専門学校2年制卒以上。ただし、現在、病院に勤務している者は、当分の間、高卒者でも可。

2010年(平成22年)現在、診療録管理士、診療情報管理士の認定者総計2万1723人が、全国各地の医療機関で活動しています。

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