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睡眠改善薬
睡眠改善薬とは、寝付きが悪い、眠りが浅いといった一時的な不眠症状を緩和するとされている薬。薬局、薬店で購入できる一般用医薬品(OTC)の一種です。
医療機関で処方される睡眠薬とは成分が異なり、中枢作用の強い抗ヒスタミン剤である塩酸ジフェンヒドラミンが配合されており、これにより催眠作用を発揮させるのが特徴。
使い方は、寝付きが悪い時、眠りが浅い時、1日1回就寝前に服用します。それ以外に服用しないこと、連用しないこととされ、また2~3回の服用後、症状の改善がみられない場合は服用を中止し、医師または薬剤師に相談するように指示されています。なお、15歳未満は服用不可です。
睡眠改善薬を服用している間は、作用増強の恐れがあるので、ほかの睡眠鎮静薬、鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬、風邪薬、抗ヒスタミン含有内服薬(鼻炎薬、乗物酔い薬、アレルギー用薬)、解熱鎮痛薬、アルコールを含む飲料類を併用してはいけません。さらに、服用後は自動車または機械類の運転操作は行ってはならず、翌日まで眠気、だるさが残っている場合も、症状が消えるまで同様です。
副作用としては、昼間の眠気、吐き気、頭痛、起床時の頭重感、多夢、胃痛、気分不快などが挙げられます。
日本において初の睡眠改善薬が発売されたのは2003年で、ドリエル(エスエス製薬)が予想を超える売り上げを記録し、その後ナイトール(グラクソ・スミスクライン)が発売されています。
現在は、同様の市販薬はドリーミオ(資生堂薬品)、グ・スリーP(第一三共ヘルスケア)、ドリーネン(東宝製薬)、ナイフル(アスゲン製薬)、ネオデイ(大正製薬)、ヨネール(米田薬品)、おやすみーな(浅田飴)、プロリズム(カイゲン)、デイトナS(オール薬品工業)と多数あり、今後も新製品の参入が予定されています。
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