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腱鞘炎
腱鞘炎(けんしょうえん)とは、筋肉を骨に結び付けている腱の外囲を筒状に包む腱鞘に、発生する炎症です。腱鞘の中には滑液という油のようなものがあって、ひも状の組織である腱がスムーズに動くようにしています。
この腱鞘と腱の摩擦などで炎症が発生しますが、関節の使いすぎや加齢、関節リウマチ、細菌による化膿(かのう)などが原因となります。症状は、痛みと腫(は)れ、だるさ、動きにくさなど。
手の指や手首、ひじに多く起こりますが、ひざや足首に炎症が出ることもあります。手をよく使う楽器の演奏家、パソコンなどの入力作業者などのうち、中高年の女性に発生しがちです。
専門家による治療では、痛みの誘因となった作業や運動を控えて、湿布やサポーターなどで手などの患部を安静に保つほか、短期間の非ステロイド系抗炎症剤を処方したり、リハビリテーションとして温熱療法や手首などのストレッチが行われます。痛みが強い難治例では、痛む腱へのステロイド注射が検討されます。
これら手術をしない保存的治療が数カ月行われても、改善の得られない症例では、腱鞘を切開し、滑りを良くする手術が検討されます。
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【健康実用辞典】
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