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E型肝炎

E型肝炎とは、E型肝炎ウイルス(HEV)に汚染された水や食べ物から経口感染し、吐き気、食欲不振などの症状が出るウイルス性肝炎の一種です。通常、一過性で慢性化しませんが、まれに激症化して死亡することがあります。

約100年前にイギリスから輸入された豚と一緒に、日本国内に入ってきた可能性があるという研究結果がありますが、従来、開発途上国を旅行した人が水などから感染するケースが多い、とされてきました。

2002年以降は、国内での感染が疑われるケースが急増し、02〜04年が20件前後、06年は44件という報告があります。その背景には、高度なE型肝炎ウイルス遺伝子の検出法が広まったことがある、と見なされています。鹿(しか)肉や豚レバー、猪(いのしし)肉による感染例、輸血で感染した例も報告されています。

野性の猪の5〜10パーセントがE型肝炎ウイルスを保有している可能性があるとされますので、野性動物の肉の生食は避け、しっかり火を通すことと、生肉に触れた、まな板、はしは熱湯消毒することが、感染の防止に必要とされます。

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