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エキナセア

エキナセアとは、欧米で風邪などの治療薬として普及しているキク科ムラサキバレンギク属の多年草。属名のラテン名でエキナケア、エヒナセアとも呼ばれています。

北アメリカ原産で、古くからネイティブアメリカンの間で薬草として用いられてきた歴史があり、根の部分をかんで風邪、歯痛、のどの痛みを治したり、石で擦りつぶして液状にしたもので傷ややけどを治してきました。19世紀末にドイツの科学者が自国に持ち帰り、ヨーロッパでも栽培が始まりました。

欧米ではメディカルハーブともいわて、ハーブティとして飲まれたり、炎症や傷の治療薬にも用いられています。

免疫力を高める働きもあるとされ、実際に感染症予防や治癒効果が認められています。また、抗菌作用や抗ウイルス作用などの効果も発見されており、気管支炎やむくみ、アレルギーなどにもよいとされています。

有効成分としては、シコリック酸（多糖類）、アルカミド（ドデカ四酸イソブチルアミド）、フラボノイド、グリコプロテイン、コーヒー酸などが同定されています。

最近は日本でも、メディカルハーブとしての地歩を固めてきており、各種のサプリメントが市販されています。

まれではありますが、エキナセアの服用で呼吸困難、じんましんなどアレルギー症状を起こすことがあり、自己免疫疾患に対しては使用を避けたほうがよいとされています。

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