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温存療法
がんの外科手術などの際に、病巣とともに切り取る部分をできるだけ少なくし、他の部分が持っている機能や外観を極力残そうとする治療法。放射線療法や薬剤による化学療法も併用されます。
この温存療法が選択される典型は、乳がんの治療。女性のシンボルともいえる乳房を可能な限り残す乳房温存療法が2003年に、乳房切除術を数の上で上回るようになり、標準的な手術法となっています。
乳がんはしこりが小さくても、すでにわきの下のリンパ節に転移していたり、血液の中に入って遠くの臓器に広がっていることもあります。転移の疑いがある場合、術後の再発予防のために抗がん薬やホルモン薬による治療を加えると、再発の危険性が30~50パーセント減ることがわかってきました。
このほか、膀胱(ぼうこう)がん、直腸がん、子宮がんなどでも温存療法が行われることがあります。
病状の進行状態や発症部位により、従来からの大きく切除する外科療法を行わざるを得ないこともあります。
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