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リグニン
整腸効果を発揮し、血中コレステロールの増加を抑制
リグニンとは、植物中にセルロースやヘミセルロースと結合して存在する高分子化合物。細胞壁に堆積(たいせき)して木質化を起こし、植物体を強固にします。
木材乾燥物に20~30パーセント含まれていることから、木質素とも呼ばれています。パルプ製造の際の不要成分で、菓子や食品の香料として用いるバニリンや、粘着剤などの原料として利用されています。
栄養学の分野でいえば、セルロースやヘミセルロースは多糖類ですが、リグニンは芳香族化合物でポリフェノールの一種であり、不溶性食物繊維に相当します。リグニンを多く含む食品はカカオ、ピーナッツ、緑豆などの豆類で、リンゴ、トマトにも含まれます。
カカオの木になる果実の種子(カカオ豆)を処理して、脂肪分であるカカオバターの一部を除去した後、粉末にしたものは、チョコレートの原料とし、また、これに乳製品や砂糖などを加えて湯に溶かし、ココアとして飲用としますが、チョコレートは1・5~4パーセントのリグニンを含有し、ココアも多くのリグニンを含有しています。
不溶性食物繊維としてのリグニンに期待できる効果、効能は、整腸作用と血中コレステロールの増加を抑制する作用です。
リグニンは、人の消化酵素で分解されないためほとんど吸収されません。また、大腸の腸内細菌でも発酵、分解されにくいので、便のかさを増やし便性を改善して整腸効果を発揮します。このため、肥満などの各種成人病の防止やダイエットに役立つとされ、機能の研究が進んでいます。
さらに、胆汁酸を吸着して体外へ排出する働きがあり、血中コレステロールの増加を抑制する作用があります。発がん物質と結合して、大腸がんを抑えるとも見なされています。
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