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マイナスカロリーダイエット

マイナスカロリーダイエットとは、食品自体に含まれるカロリーよりも、その食品を消化するために必要なカロリーのほうが大きい食品を食べることによりダイエットを図る方法。ネガティブカロリーダイエットとも呼ばれます。

マイナスカロリーダイエットに用いられる食品は、食べれば食べるほどやせるような特性を持つ食品といわれ、マイナスカロリー食品、またはネガティブカロリー食品と呼ばれています。そのため、マイナスカロリー食品ダイエットとも、ネガティブカロリー食品ダイエットとも呼ばれることがあります。

人間は、運動をしている時だけ、エネルギーを使用しているわけではありません。人間が毎日生活するために、生きていくために、どんな行為にもエネルギーが必要です。このエネルギーを消費カロリーといいます。それに対して、食べ物を食べて体内に取り込むカロリーを摂取カロリーといいます。摂取するカロリーよりも、消費するカロリーのほうが大きければ、いくら食べても太りません。

例えばリンゴで考えた場合、リンゴ一切れに含まれるカロリーは、115キロカロリーです。一方、リンゴ一切れを体内に取り込むために必要な消化カロリーは、155キロカロリーです。消化カロリーは食べ物を咀嚼(そしゃく)して、胃腸で消化、吸収して排出するまでに必要なエネルギーのことで、リンゴ一切れ食べるだけで、単純に40キロカロリーを体内に蓄積された脂肪から消費できるわけです。

マイナスカロリーダイエットは理論上、食べれば食べるほどやせることになり、空腹を我慢せずに行えるダイエット方法といえます。多くのダイエット初心者が取り組むことが多いりんごダイエットも、マイナスカロリーダイエットを活用した方法の一つです。

マイナスカロリーダイエットでは、果物や野菜、海藻類に多いマイナスカロリー食品を食事の前に食べます。これにより、少量の食事でも満腹感を感じられて、食べすぎを抑えることにより、トータルの摂取カロリー数を減らすことができます。あるいは、1日3食のうちの1食だけをマイナスカロリー食品をメインにした食事にします。いずれにしろ、基本的に必要とされる栄養バランスを崩さないようするダイエット方法であり、単品の食材だけを食べるダイエット方法より栄養バランスにも優れています。

併せて、ウォーキングなどの有酸素運動を行うことも必要です。運動を全くしないのであれば、基礎代謝も低下するので、リバウンドも起こしやすくなるからです。

マイナスカロリー食品に挙げられる果物は、リンゴ、ブルーベリー 、グレープフルーツ、マスクメロン、クランベリー 、グレープフルーツ、レモン、ライム、マンゴー 、オレンジ、パパイヤ、ピーチ 、パイナップル、ラズベリー 、イチゴ、ミカン、スイカなど。

マイナスカロリー食品に挙げられる野菜は、アスパラガス、ビートルート、ブロッコリー、キャベツ、ニンジン、カリフラワー、セロリ 、チコリー、キュウリ、トマト、ニンニク 、リョクトウ(緑豆)、レタス、タマネギ 、ダイコン、ホウレンソウ、カブ 、ズッキーニなど。

そのほか、ワカメ、コンブなどの海藻類、ウーロン茶、水、トウガラシ(唐辛子)もマイナスカロリー食品に挙げられます。トウガラシは、普通のマイナスカロリー食品と違い、その果皮に含まれる辛み成分であるカプサイシンに、体内の中性脂肪をエネルギー消費されやすい脂肪酸に変化させる働きがあります。

なお、健康ダイエットという概念からいうと、マイナスカロリー食品だけを食べて行うマイナスカロリーダイエットには、問題があります。一部の食品に限った食事を取ることは、短期間でやせて一時的なダイエット効果はあったとしても、栄養バランスが崩れてしまうため最終的には健康上よくないからです。肉や魚介類なども当然必要です。栄養バランスを崩さないように注意して、日々の生活に上手にマイナスカロリーダイエットを取り入れて下さい。

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